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ウェブはバカと暇人のもののレビュー!ネット好きはそんなに気持ち悪いの?

ウェブはバカと暇人のもの

みんなが読んでいるもんだから、僕も読んでみた。全く共感できへん部分と、共感できる部分は半分半分。テレビ VS ネットみたいな話はナンセンスですね。

ネットに対する考え方は僕と全く違うけど、ネットでの施策や経験は参考になることが書かれてた。だから、機会あれば読んでもいいんじゃないでしょうか、という本です。この本に共感している人はあちこちにいるということは、ネット好き=気持ち悪い。って思ってるん人が多いでしょう。テレビ好き=気持ち悪い、とならないのは、視聴側に発言権がないからだけじゃないでしょうか?

という僕も、気持ち悪いという気持ちはゼロではないが、自分の職業を卑下する気はない。元博報堂の人が書いてるからテレビ側に立つのは当然だけど、ネットがそんなにイヤならネットの仕事を止めればいいのに、と思う。ニュースサイト運営の仕事をしている時点で説得力がない。

サイト運用をしていると、確かにいろいろ大変な目にはあう。僕も趣味で似顔絵描いているだけなのに、「目腐ってるのか、死ね」というメールが来たときはめちゃくちゃへこんだ。そんなの似顔絵サイト運営してたら日常です。もう慣れました。

ある一定数のアクセスがあると、どうしてもヘンなことは起きるのです。数%のそういう人達のために、全員がバカだ、とするのは危険です。むしろ、おっ、このサイトもここまで来たか。と愉しめばいい。たぶんテレビにもクレームはいっぱい来てる。この本でいうバカと暇人な方々から。ちなみに、暇っていうのはあってると思う。ほんまに忙しいとできないから。

2ちゃんねるには独特の文化がある。でも、それがイヤなら見なければいい。リアルでもネットでも自分に合う場所、合わない場所はあるだろうし、メディアにはいいとこ悪いところあるから、悪いとこだけ言い合ってもしゃーないんじゃないでしょうか。

第1章では、ネットのヘビーユーザーはいかに暇人かということがツラツラと書かれている。

サッカー好きがサッカーばっかやってたら暇人になるのかな?

好きな人が好きなことをしてるんだから普通やん。それと、ネットの匿名性によるデメリットは、仕組みと国民性の問題だからどうしようもない。

テレビというメディアはバカと暇人を食い物にしてたんじゃないのかな。視聴者側が発言権を持った途端に煙たがるのはいかがなものかと。

第2章では、ネットユーザーとの付き合い方を書いとる。

ネットではB級ネタが受ける、というのは同意

第3章では、テレビはすごいぜ。という話

ボクはテレビの仕事してないからイメージな部分があるけど、確かにテレビの効果はすごいと思う。少なくともボクは現時点でテレビよりネットのほうがすごい、なんて思ってない。

ただ、長い目で見たら、テレビの影響力が下がり、サイトの影響力が上がっていくんじゃない。とは思う。

そもそも、テレビはメディアでネットはインフラだ。比較しようがない。テレビがネットのメリットを取り入れたらいいのに、それをしないから競合みたいになっちゃう。

ちなみにボクはテレビを見ない。見るのは、お笑いとスポーツぐらい。これは昔から。

なんで嫌いかというと、僕はテレビというもののビジネスモデルが成り立ってないと思うから。昔から視聴率が曖昧って思ってたし、番組数が少ないのが嫌い。無料配信して広告で成り立たせるこのビジネスモデルは、スポンサーがいないと成り立たない。スポンサーにはスポンサーのメリットが必要。だから放送はスポンサー依存する。

CMはレコーダーがカットするようになると、番組間のCMはあまり見られなくなってくる。そうすると、番組を広告化することになる。これが今後はもっと露骨になってくるんじゃないかと思う。

あまりに露骨になってくると、サイトの広告エリアをクリックしないように、ユーザーは学習して広告な番組を疑うケースも出てくるんじゃないだろうか。そう考えると、テレビの初期では、人々はピュアにコントロールされていたんしょう。

第4章では、ネットに期待しすぎるな。というテーマ

期待しすぎるな。という点で同意。口コミをコントロールしようというのはあまり好きじゃないし、ネットだけではブランディングが難しいのも同意。ボクはブランディングのためのサイト作りは極力したくない。

最後の第5章では、ネットはあなたの人生の何も変えないよ。というテーマ

これは全く意見が違うんだけど、メディアが生まれると人は変わる。そして、ネットは人を変えましたよ。すでに。とボクは思う。テレビも人々の価値観や生活様式を変えたでしょう。

テレビ以前の生活を研究したことはないけど、家族でテレビを見ることで家族の繋がりは強くなったんじゃないかと思うし、人に均一な情報を流せることで、国民に秩序を生まれされ、よりコントロールしやすくした。チャンネル数が少ないからです。

サイトも12つしかなかったらテレビと大して変わらないでしょう。

電話も人の生活を変えたと思うし、携帯電話も人を変えた。そして、もちろんネットも人を変えた。ものすごく大きいのはグローバルに変えたこと。

本当に大変なことしてくれたな。と思います。この変化に気づかず、国内でのイス取りゲーム視点だけで物事を考えている人たちはオジイちゃんになるまで生きれるのかな。と思います。ネットが生まれてまだ10年ぐらい。10年前の価値観と今の価値観は違う。10年前を想像してください。ネットってグローバルに繋がったものなのに、日本の中の話ばっかりしてる時点で、もうヤバイってすごくすごく感じるのです。

この危機感はなかなか共有できませんが、テレビ VS ネットみたいな話はとりあえず止めてほしいです。

Jリーグが始まったとき、野球 VS サッカーみたいな話がよくあったけど、比較して1つを選ぶのではなくて、変化する環境に適応する方法や、共存を考えたいものだと思います。それぞれの悪いところを言い合うのではなく、いいところを言い合いたいものです。

2件のコメント

この本の著者は、科学技術の世界を知らない人ですね。インターネット抜きで研究なんかいまやできないでしょう。口頭で日本語で発表して、次の日には世界で追実験行われるんです。ま、そういうわけで、数理の翼のワークショップきませんか?

isogayaさん。コメントに気づかなかったです。すいません!ワークショップをおススメしていただいてありがとうございます。とてもうれしいです。ギリギリセーフでしたが、楽しみです。

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