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発酵道 – 酒蔵の微生物が教えてくれた人間の生き方のレビュー

発酵道

発酵を意識したことなかったんだけど、人から薦められて発酵道を読んでみた。そしたら、面白かった。今は、もやしもんを読んでます。

酒蔵に婿養子にきた著者の体験談なので、自分のお酒の宣伝本だと思う。でも、お酒作りで著者が感じた「仕事」哲学書みたいな感じでもあり、おもしろい。

著者が、過去のビジネス経験を生かして、自身の酒倉にいろいろ改善を試みるが全くうまくいかない。体を壊したことをキッカケに、利益重視ではなく、みんなに喜んでもらえる酒をつくろうと考え方を切り替えた。その結果、物事がうまく動き始めた。

発酵と腐敗は紙一重で、条件は同じでもそこに関係する人の気持ち次第だな。と僕は解釈した。日本酒は飲めないのですが、飲みたくなった。競争社会は腐敗を生み、共存社会にこそ発酵がある。そんなメッセージがこの本にはあります。

利害関係がある人たちの中で、共存するのは難しい。与えるだけなら食い物にされるだけ。そういう気持ちになってしまう。しかし、そういう中でも、微生物に学び、自分の役割を全うする。現在のビジネス界とは反対の考え方ですね。こういう考えもアリだと思う。

そういえば、お肉は鮮度がいいほうがいいと思っていたが、「肉は腐る前が旨い」らしい。熟成肉専門店というのもあるらしく、熟成させた肉は旨みが強く、風味も豊かで、ワインのようらしい。早速食べに行こうと思ってる。

腐る間際が最高というのも面白い。人も年を重ねるごとすばらしくありたい。

発酵道

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