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殺陣サムライパフォーマー刀屋壱

友達が舞台音楽を作っていて、殺陣(たて)というのを見る機会があった。それまで殺陣という言葉を知らなかったし、漢字も読めなかった。殺陣って「殺す」って漢字が入ってるからちょっと怖い。

殺陣とは

殺陣(たて)は、演劇・映画・テレビドラマで俳優が格闘シーン時に素手素足もしくは武器を用いた演技。

https://ja.wikipedia.org/wiki/殺陣

演劇、映画、ドラマで俳優が演じる格闘シーン。チャンバラという人もいるから、主に刀で戦うことだと思う。

刀屋壱

刀屋壱さんはカタナヤイチ(Katanayaichi)と読む。世界中でサムライショーをやっているようで、見た映像は「慶次-CAGE-」でした。

「慶次-CAGE-」は前田慶次を主人公とした20分ぐらいのショー。新宿公演の映像を見たけど、いまいち内容がわからなかった。古典芸能と同じ。基礎知識がないとわからない。主人公の前田慶次はなんとなくわかる。北斗の拳を描いていた原哲夫が描いた「花の慶次」の漫画を読んでいたからね。豪快で強い槍使い。

ただ、他の登場人物との関係や時代背景がわからない。日本人がわからないのに外国人が見てわかるのかなと思った。それで、ウェブサイトにアクセスしてストーリーを読んだ。すると、平和になって失業した武士の時代の話だった。

サムライ時代から商売の時代へ

領土拡大の時代は、強いヤツが偉かった。だから、みんな剣を磨き強さを求めた。でも、平和な時代が来て、争いがなくなると、剣の価値はなくなる。強さより金、経済力の時代。そこでサムライは職を失った。商人になるものもいれば、時代に抗ったものもいる。タイはまだ争っていたので、傭兵として海外に行くものもいた。平和になって失業したのがサムライ。時代の変わり目です。

前田慶次はそんな時代を生きた武将。戦いから足を洗った慶次は、槍を封印して放浪の旅にでる。世の中には行き場を失った野武士がいて、弱い農民はその被害者になっていた。慶次がある村に立ち寄ったときの物語。それが僕が見た「慶次-CAGE-」というサムライショーです。

時代には変わり目がある。芸能だって同じ。舞台からテレビ、そしてYouTubeにシフトしていってる。経済力の時代の前は、強さの時代があった。それがサムライが活躍した時代です。

バカボンドを思い出した。バカボンドは井上雄彦の宮本武蔵を描いた漫画。これも失業した武士の話です。

慶次-CAGE-

時代背景がわかったので、同じ舞台の海外公演をもう一度見たら面白かった。

平和な時代になって、武士が仕事を失い、野武士となる。誇りはあるが、自分の居場所が見つけられない。そんな中、因縁のある相手と遭遇。そんな話でした。

知識があると物事の見え方が変わる。日本のサムライ文化は複雑ですね。それを海外に発信するのだからめちゃ面白い。

刀屋壱さんは毎年舞台を作って、練習して1年かけて公演するそうです。大切にしているのは物語。日本のサムライスピリッツだそうです。毎年舞台を作るって壮大なモノ作りですね。海外でサムライ文化を英語で説明できるようにしたいと思いました。

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