ブリスベンで博物館を探していたら、Queensland Holocaust Museum and Education Centreを発見!ホロコーストという、ナチス政権下で多くのユダヤ人が命を奪われた出来事を伝えていました。2023年にできた比較的新しい博物館
政府が主導した博物館ではなく、クイーンズランドに移り住んだホロコースト生存者(サバイバー)やその家族、ユダヤ人コミュニティが中心になって立ち上げたようです。「記憶が消えてしまう前に残したい」という強い意志から生まれたそうです。10ドル。
ホロコーストはナチスが行った大量虐殺
ホロコーストは、第二次世界大戦中にナチス・ドイツが行った組織的な大量虐殺。中心にいたのがアドルフ・ヒトラー。ナチスの強い反ユダヤ主義と人種思想にもとづいて進められて、約600万人のユダヤ人が殺害されたとされている。
強制収容所や絶滅収容所(アウシュビッツなど)に送り込まれて、ガス室や過酷な労働、飢餓によって命を奪われた。国家が計画的に行った大量虐殺。現代史の中でも最も深刻な人権侵害の一つとされている。
最初から大量虐殺をしたわけじゃない。第一次世界大戦の後、ドイツは敗戦で経済が崩壊して、失業やインフレで社会がかなり不安定になった。不満や怒りのはけ口として、特定の集団に原因を求める空気が強くなっていく。

そこで台頭したナチス政権は、ユダヤ人の権利を少しずつ制限していく。仕事につけなくなる、学校に通えなくなる、財産を奪われる、といった形で社会から排除されていった。その延長線上で、最終的に組織的な虐殺へと進んでいく。これがホロコースト。



「突然起きた異常な出来事」じゃなくて、不況・不安・不満 → 特定の対象への責任転嫁 → 制度化 → エスカレートという流れなんです。
第二次世界大戦のあと、多くの生存者が新しい生活を求めて各国に移住した。このクイーンズランドにも来ていて、このミュージアムは、ホロコーストと「戦後の現実」まで含めて伝えています。
杉原千畝はユダヤ人に日本通過ビザを発給した
受付の方は、日本人の友達がいるそうで、「この博物館には日本人が見るべきものがあるわよ!」と最初に言われた。それが、杉原千畝。第二次世界大戦中、リトアニアにいた日本の外交官。ナチスから逃げるユダヤ人に日本通過のビザを発給し続けた。その数は2000パスポート。

上司の許可は得られなかったようです。正式な許可がない中、人を助ける判断を優先した結果、多くの命がつながった。日本では評価されなかったけど、地元ではヒーローらしい。


VRヘッドセットをつけると、当時連行されていった女性たちの様子が見れたり、当時の体験者の発言をAIで再現した映像もあった。重い気持ちになりました。

自国民を大切にする気持ちと差別の境界は難しい。世界は右翼化に向かっている。行きすぎた歪んだ平等を是正するためには必要だけど、行きすぎる愛国心も危ない。日本の反中感情もよくないね。




















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