カンボジアでのボランティア体験をまとめた電子書籍「ボクがボランティアを卒業した理由」(中谷よしふみ)の紹介です。
フィリピン留学に深く関わっていると、海外ボランティアに興味ある学生によく会う。スタディツアーに参加したり、ボランティア活動したり、貧しい人を助けるためにクラファンを立ち上げたり。みんなキラキラしている。だけど、そういうの見るたびに、なんと言っていいかわからない複雑な気持ちになる。
学生のときからボランティア活動には興味がなかった。ネガティブなイメージがあった。ボランティアのイメージは自己満足、自己犠牲。SDGsを語る人はなんか怪しいし、CSRは企業の宣伝活動と思っていた。就職活動で集団面接を受けたとき、隣の人がボランティア活動をアピールしているのを冷ややかな目で見ていた。
金持ちになって経済力のために働く必要がなくなったら、誰かのために動くのもよいと思うけど、まず自分の地盤を安定させるべきというのが僕のスタンス。人に押し付けるつもりもないけど、ボランティアを押し付けれらるのも困る。ただ、経験もせずわかった気になるのはよくないと思って、徹底的にやってみたことがある。だけど、結論は変わらなかった。
キッカケは2009年。ひょんなことからカンボジアの孤児院に行くことになったんです。その時に経験したことは「カンボジアで1日だけのボランティア体験記」というブログに残していた。2022年、コロナで暇だったので電子書籍としてまとめた。懐かしい気持ちになったし、なぜ自分が文章を書くのか。なぜ自分が知らない環境に入ってみたくなるのか確認できた。だけど、リリースしなかった。
ボランティアを頑張っているのはピュアないい人が多い。犠牲的精神があって、謙虚で日本人らしい。一方、ボランティアをうまく利用してビジネスする人もいる。フローレンスの闇も深そうだし、孤児院ビジネスもある。組織化されたストリートチルドレンがビジネスになっていることもある。社会貢献という大偽名分をもったブラック企業もたくさんある。
そんなわけでこのテーマで話すのを避けてきたけど、それも自分らしくないと思って、やっぱりリリースすることにした。
世界遺産のアンコールワットを見に行ったとき、ついでに訪問したプノンペン孤児院。当時32歳、海外経験は少なくて英語も喋れない。そんなオッサンがたった1日のボランティアして、子供たちにお菓子を配った。そこからはじまった2年間のメモです。10年後に読みかえしたら何を感じるのだろう。
以下が書籍の目次です。
ボクがボランティアを卒業した理由 目次
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