今日はクライアントへのヒアリングの1回目。NPO法人サポートハウスじょむは、女性の労働問題に取り組むNPO。セクハラ被害者にデイケアサービスを提供したり、講座を提供している。
12時から17時までの5時間で5人のヒアリングを行った。ヒアリングは1人ずつ。サポートハウスじょむへの関わり方が違う人に来てもらった。
- 利用者
- 関係者
- 支援者
- 提携予定の企業担当者
ヒアリングするたびに理解が深まる。僕は転職が多く、たくさんの組織を見てきた。だから、関係者数人に話を聞くと、その組織がなんとなく見える。じょむは女性にとって有益な活動をしていると感じた。
コミュニケーション講座
サポートハウスじょむは被害者のサポートのために、コミュニケーション講座を多数開催している。
僕は繊細なコミュニケーションはできないし、やるつもりもない。日本人的な裏表や建前は僕を混乱させる。そういう性格なもので、「マイペース」とか「空気読めない」など言われることもしばしば
それは長所であり、短所であると自覚してる。人は生きる以上、人と関わる。コミュニケーションに難があるといろんなところで問題が起きるのは当然。だからコミュニケーション講座は興味シンシン
サポートハウスじょむの講座は女性限定。だから、僕は参加できないが、女性メンバーは参加してもらった。そしたら、みんな大絶賛!
「めちゃくちゃ面白かった!」
「また講座を受けたい!」
「あの値段は安すぎる!」
そんなん聞いたら受けてみたくなる。男性は受講できないのがものすごい残念。講座を受けてないから分からないけど、僕が数回受けて、僕が男性用を開催していいなら是非やりたい。
じょむが行っている講座で面白そうなのが、「相談員トレーニング」と「自己尊重トレーニング」と「ファシリテーター養成講座」
1. 相談員トレーニング
相談員トレーニングは、労働者の権利知識(社労士的な)の授業と、カウンセラー養成講座の2本柱
2. 自己尊重トレーニング
自己尊重トレーニングは毎回テーマがあって、「ストレスに対応する」とか「怒りのメカニズム」とかそういう授業。セクハラなどの被害にあった女性のための講座のようだ。
ワークショップ形式で、その場で集まったメンバーとのコミュニケーションの中で考えさせられる部分が多いらしい。
3. ファシリテーター養成講座
これはまだ誰も受けてない。これだけは男性でも受けられるようなので、受講してみようと思う。
その後、受けました。
アサーティブ(Assertive)という単語を初めて知った。自分も相手も大切にした、誠実で率直で対等なコミュニケーションの方法らしい。
コミュニケーション講座が大人気なのは、コミュニケーショントラブルが多いからだと思う。つまり、日本人がコミュニケーション下手になってきてるのだろうか?
このときのヒアリングで、ずっと総務をやってる人に話を聞いた。そしたら、人間関係トラブルで総務に来る人の数は増えているらしい。昔はいなかったのに、5年前ぐらいから会社に来れなくなってしまう人がじわじわ増えてるそうだ。
サポートハウスじょむの強みは講座
じょむの収益の1つがこれらの人気講座である。ただ、相場よりかなり安い。じょむの施設には20人ぐらいしか入らないので、キャパも限られている。
各講座はすでに満員。リピーターが多く、宣伝しなくても定員を超える応募がある。そういう意味では、サイトで宣伝する必要はない。同じ分野で規模拡大するか、多角化するかの岐路に立っていた。
講座料金を上げるのか、人数や回数を増やすのか。外部の会議室を借りてキャパを広げるのはアリだけど、このじょむの場所でこじんまりやっているのがよい感じもする。セミナーは最適な人数がある。
規模を大きくすると、参加者のコミュニケーションの場も減る。ビジネス重視で考えると規模拡大なのだが、参加者満足度を考えると規模は小さいほうがいい。どっちを選ぶか判断しなければいけない。
ウェブサイトに期待することはなかった
ウェブサイトに期待することをヒアリングした。しかし、予想通りあまりなかった。そもそもウェブを見ない人達なのだ。既存の関係者はそういう人たちが多いことが再認識できた。
目的によってサイトを完全に分けたほうがいい気がする。どういうサイトを作るべきか引き続き考える。