NPO法人サポートハウスじょむは、女性の労働問題に取り組むNPO。セクハラ被害者にデイケアサービスを提供したり、講座を提供している。
NPO法人サポートハウスじょむは2002年の開設以来、女性が心の元気と心からの笑顔を取り戻す過程をサポートすることを一貫してミッションとし、活動しています。一方、職場ではセクシャルハラスメントやパワーハラスメント、私生活ではドメスティックバイオレンス(DV)など、社会の様々な場面で悩みに直面する女性の数が、確実に増えているのが実情です。
https://fields.canpan.info/organization/detail/1686557180
このNPOを支援することになったので、じょむの関係者に話を聞きました。ヒアリング1回目です。
12時から17時までの5時間で、5人にヒアリングを行った。ヒアリングは1人ずつ。サポートハウスじょむへの関わり方が違う人に来てもらった。
- 利用者
- 関係者
- 支援者
- 提携予定の企業担当者
ヒアリングするたびに理解が深まる。僕は転職が多く、たくさんの組織を見てきた。だから、関係者数人に話を聞くと、その組織がなんとなく見える。じょむが集めてきた人たちだから当然といえば当然だけど、みんなこのNPOに感謝していた。
じょむは女性にとって有益な活動をしている。
そう感じた。
Table of Contents
女性労働問題をサポートするための講座
サポートハウスじょむは被害者のサポートのために、コミュニケーション講座を多数開催している。
僕は繊細なコミュニケーションはできないし、やるつもりもない。日本人的な裏表や建前は僕を混乱させる。そういう性格なので、「マイペース」とか「空気が読めない」など言われることもしばしば
それは長所であり、短所であると自覚してる。人は生きる以上、人と関わる。コミュニケーションに難があると、いろんなところで問題が起きる。だから、コミュニケーション講座は興味シンシン
サポートハウスじょむの講座は女性限定なので、僕は参加できない。だから、女性メンバーに参加してもらった。そしたら、みんな大絶賛!
「めちゃくちゃ面白かった!」
「また講座を受けたい!」
「あの値段は安すぎる!」
そんなん聞いたら受けてみたくなる。男性は受講できないのがものすごい残念。
じょむが行っている講座は3つ。セクハラなどを含む、女性特有の労働問題に悩む人たちに向けた講座です。
- 相談員トレーニング
- 自己尊重トレーニング
- ファシリテーター養成講座
1. 相談員トレーニング
相談員トレーニングは、労働問題に悩む女性の相談者になるための講座です。労働者の権利を学び、カウンセラーとしての知識を学びます。
社労士的な内容と、カウンセラー的な内容。2本柱です。カウンセラーはメンタルケアの知識と労働に対する知識が必要なんですね。
2. 自己尊重トレーニング
自己尊重トレーニングは、女性被害者が自尊心を取り戻すための講座です。毎回テーマがあって、「ストレスに対応する」とか「怒りのメカニズム」とかそういう内容です。セクハラとかパワハラの被害にあった女性のための講座です。
ワークショップ形式で、その場で集まったメンバーとのコミュニケーションの中で考えさせられる部分が多いらしいです。
3. ファシリテーター養成講座
ファシリテーター養成講座は会議オーナーになるための講座です。まだメンバーの誰も受けてない。これだけは男性でも受けられるようなので、受講してみるつもり。
その後、ファシリテーター養成講座を受けました。
アサーティブ(Assertive)という単語を初めて知った。自分も相手も大切にした、誠実で率直で対等なコミュニケーションの方法らしい。
ずっと総務をやってる人が言ってたのだが、人間関係トラブルで、総務に相談に来る人の数は年々増えているらしい。昔はいなかったのに、5年前ぐらいからは会社に来れなくなってしまう人もじわじわ増えてるそうだ。
コミュニケーション講座が大人気なのは、職場でコミュニケーショントラブルが多いからなんですね。日本人はコミュニケーションが下手になってきてるのだろうか?
サポートハウスじょむの強みは講座
サポートハウスじょむの収入源の1つがこれらの人気講座である。2時間1000円。相場よりかなり安い。じょむの施設には20人ぐらいしか入らないので、キャパも限られている。
講座はいつも満員。リピーターが多く、宣伝しなくても定員を超える応募がある。そういう意味では、サイトで宣伝する必要はない。同じ分野で規模拡大するか、多角化するかの岐路に立っていた。
講座料金を上げるのか?人数や回数を増やすのか?外部の会議室を借りてキャパを広げるのはアリだけど、このじょむの場所でこじんまりやっているのがよい感じもする。セミナーは最適な人数がある。
規模を大きくすると、参加者のコミュニケーションの場も減る。ビジネス重視で考えると規模拡大。だけど、参加者満足度を考えると規模は小さいほうがいい。どっちを選ぶか判断しなければいけない。
ウェブサイトに期待することはなかった
ウェブサイトに期待することをヒアリングした。しかし、予想通りあまりなかった…。そもそもウェブを見ない人達なのだ。既存のじょむ関係者はそういう人たちが多いことが再認識できた。
目的によってサイトを完全に分けたほうがいい気がする。どういうサイトを作るべきか引き続き考える!