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極悪女王

NETFLIX極悪女王

NETFLIXの極悪女王、一気に見た。全5話!これを見ると、ビューティビューティーという歌が頭から離れないので気をつけてください…。

NETFLIXの日本映画は昭和感満載

面白かったけど期待値を超えるほどではなかった。でも、昭和時代を思い出させる歴史映像としてすごくよかった。ほぼドキュメンタリー。浅草キッドといい、全裸監督といい、日本のNETFLIXの映像は昭和ですね。イケイケで危なかっしいけどパワフル。根性時代で育った僕は大好きです。

ダンプ松本が全日本女子プロレス(全女)を引退したとき、たぶん僕は中学1年生ぐらい。だから、リアルタイムでは女子プロレスを見てない。だけど、引退後のテレビタレントのダンプ松本は見たことがある。ライオネス飛鳥と長与千種は知ってるけど、クラッシュギャルズというタッグ名は覚えてない。ジャッキー佐藤は知らない。ジャガー横田やブル中野は知ってるけど関係はあやふや。事前知識はそれぐらいでした。

このドラマは、悪役ヒールを演じ切ったダンプ松本のストーリーです。今で言う炎上商法を本気で貫いた感じ。メディアのアテンションの取り方は昔から変わってない。

極悪女王はキャストがいい

極悪女王はキャストがいい。キャストが発表されたときに、面白そうと思ったんですが期待通りでした。当時大人気だった長与千種とライオネス飛鳥と、卑怯な反則攻撃でヒール役を演じるダンプ松本の対立。ライオネス飛鳥を演じるのは剛力彩芽。長与千種を演じるのは唐田えりか。そして、ダンプ松本がゆりやんレトリィバァです。

剛力彩芽と唐田えりかはプライベートでいろいろあったからポテンシャルあるけどテレビでの場所が作り切れてない。そういう人がテレビ外で逆転を狙う。体作り、プロレスの動きに本気を感じた。2年間プロレスを習って取り組んだそうです。難しいプロレス技はやってなかったけど、ほとんど再現できていた。ロープに振ってのニールキックとかカッコよかった。

ゆりやんは好きでも嫌いでもないけど正直なところ迫力がなかった…。メイクはめちゃいいけど、声や仕草に怖さがなかった。竹刀の使い方とか。画面に映っただけで恐怖を感じるような迫力があればもっとよかったけど、やさしいんでしょうね。普段の声が特徴的でしょ。役の中でもその声がたまにでるんです。申し訳ないけど、女優2人に比べると見劣りした。

ダンプ松本の引退試合の再現性がすごい

映画では、長与千種とダンプ松本の敗者髪切りデスマッチとダンプ松本の引退試合のシーンがありますが、充実に再現されてました。リアルで泣けるストーリーです。YouTubeに上がっているので見てください。いまのテレビだと放送できない内容です。引退試合の最後でダンプ松本が泣きながら謝るシーンがあるんだけど、その感動シーンはドラマに入ってなかった。入れなかった理由が気になる。

知名度か?強さか?

あと、この3人のスタンスの違いも面白い。強さを追求したいライオネス飛鳥、商業的価値を考える長与千種、追い込まれてすべてを捨ててヒールになるダンプ松本、いまのRIZINもそうですよね。たびたび知名度と強さの話になってるけどどっちも大事。興業主は知名度を取る。これって興業だけじゃなくて、どんなコンテンツビジネスも同じ。価値の追求と商業価値のバランス。

僕はどちらも大事と思っているので、商業重視すぎて中身がないとくだらないと思うし、中身はすごくても知名度をあげる努力をしてないともったいないと思うし、いいもの作れば売れるという考えで広報に力を入れない人は平和だねと思う。線引きは人それぞれで正解はないけど、商業的価値がないと生きれないので、宣伝重視で中身がない人を責める気持ちはない。だけど、そういうビジネスは興味がない。線引きラインが違う大人たちのやりとりを見てそんなことを改めて思った。

人が共感するようにストーリーを作ったほうが人が動くのは今でも同じ。だけど、時間軸が長い。ブレイキングダウンはすばやくストーリーを作って、1分で戦うんだから本当にコスパがいいコンテンツですよね。昔のコンテンツと比べると本当に合理的。朝倉未来って本当にすごい。

全日本女子プロレスを創業した松永兄弟がすごい

あとすごいと思ったのが松永兄弟。実際は4人兄弟で創業したようだけど、映画では3人しか出ていないんです。不思議に思って調べました。クラッシュギャルズが引退して女子プロ人気が低迷して、2005年4月17日に全日本女子プロレスは解散している。バブルの影響も受けたようで、37年で彼らの歴史は終わり負債総額は37億円。

解散興業では、松永高司会長は体調不良で不参加、松永健司副会長と松永国松社長が土下座していて、それを止める女子レスラーの写真がネットにあがっていた。そして、解散の4カ月後、松永国松はビルから飛び降り自殺している。だからなのか、極悪女王の公式キャスト情報には女性レスラーは掲載されているが、松永兄弟の3人はいない…。

秋元康のジャパン女子プロレス

ドラマの最後のほうでジャパン女子プロレスという興業が立ち上がって、ジャッキー佐藤が現役復帰する会見があるんです。ドラマでは語られてないけど、この興業を立ち上げたのは秋元康なんですね。びっくりです。プロレス版『おニャン子クラブ』をコンセプトとして設立したようです。いまも現役で活躍する神取忍がここ出身なのもびっくり。

長与千種がジャッキー佐藤や神取忍と戦いたいからジャパン女子プロレスにいくと会見しているシーンがあって松永兄弟が激怒してましたが、実際は行ってないようです。たぶん現実と違うところがところがどころあるんだと思います。ドラマを見たあとに、ネットの映像と記事を読みあさりました。プロレスに興味を持ちました。映像の力はすごい!

NETFLIXってパート2を出すために頑張っていると聞いたんですが、このドラマはパート2のイメージがわからない。出るとしたら松永兄弟?いや、それはなさそう。となるとどこにフォーカスするんだろう。そんなことを楽しみにしながら感想はおわりです。

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