夏の風物詩である盆踊り。夏休みになると近所の寺で祭りがあって、子供のころは夢中で踊ったものです。踊り終わった後にお菓子がもらえるから、必ず行ってました。
外国人に「あれは何?」と聞かれたことがあるんです。一言で答えるのは難しい。提灯が灯るやぐらの周りで、人々が輪になって踊る光景は、予備知識がなければ相当不思議に映るはず。また聞かれることがあるかもしれないので、簡単にまとめておきます。
盆踊り(ぼんおどり)は、日本において、盆の時期に先祖を供養する行事、またその行事内で行われる踊り。起源については諸説ある。仏教・神道の影響を受けつつも世俗的な性格を強めていった盆踊りは、江戸時代初頭に絶頂を迎えるが、明治時代期には風紀を乱すとして警察による取締りの対象となった。
https://ja.wikipedia.org/wiki/盆踊り
盆踊りは日本古来の神道儀式にルーツがあると思ってます。古くは神様を迎え、豊作や無病息災を願う「神遊び」としての祭祀が各地で行われていました。それが平安時代、空也上人が始めた「念仏踊り」と融合します。踊りながら仏教を広める手法が神道の儀式と結びつき、亡くなった人の霊を鎮める夏の宗教行事になっていきました。

鎌倉時代には一遍上人がこれを全国へ広め、宗教的な意味合いに加え、村の交流の場としての性格が強まります。そして江戸時代、盆踊りは一気にエンターテインメント化しました。笛や太鼓、三味線が加わり、派手な衣装で着飾る「風流」の精神が取り入れられた。当時の庶民にとって、盆踊りは日々の厳しさを忘れて夜通し踊り明かす、一年で最大の解放の場でした。あまりの熱狂ぶりに、幕府が禁止令を出した地域もあったほどです。
明治以降は地域の結びつきを深める行事として定着し、現代ではアニメソングを取り入れるなど、伝統を活かしつつポップに進化した「進化系盆踊り」も生まれています。神仏への祈りから始まった踊りは、時代を経て、自分たちが楽しむためのイベントへと変化していきました。
ステージの上で誰かが踊るのを見るだけではなく、自分たちが主役になって、見知らぬ人同士でリズムを合わせる。同じ動きを繰り返すことで生まれる一体感こそが、日本の踊りの特徴。
海外には自由に個性を表現するダンスが多いけど、日本の踊りは全員で動きを揃えることに重きを置く。自分なりの正解を探すのではなく、決められた型をみんなでなぞる。形は変わっても、輪になって同じリズムを刻むその姿は今も昔も同じ。調和を大切にするのが日本らしさ。それが日本の文化。そんな風に外国人に説明したら、なるほどって言われます。
















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