えらてんさんの本「ビジネスで勝つネットゲリラ戦術」のレビューです。この本を読んでもビジネスに成功するわけではないけど、ゲリラ的な働き方の強みを知れる。
えらてんさんは、むかしにYouTubeで見たことあってちょっと知っていた。たまたま古本屋で見つけたので手に取った。
「しょぼい起業で生きていく」は読んでない。
前置きは面白かった。
ワクワクした。
ビジネスのルールが変わったので、新しいビジネスのルールブックをまとめます!そんな風にはじまる。
ゲリラが強い
- 大きな企業で働く人を「正規軍」
- フリーで働く人を「ゲリラ」
「正規軍」と「ゲリラ」と名付けて、新しいルールブックでは「ゲリラ」が強い!という。
第1章のタイトルは、ビジネスゲリラの時代がきた!です。
「持たざる者が成功する方法を書いた本です!」と言い切って、えらてんさんが考えるゲリラビジネスで勝つ方法がつらつらと書かれています。
意思決定が超合理的で、明確に損得で生きている人ですね。潔い。わかりやすいです。
感情的な状態は「バグ」
感情的になって意思決定にブレが起きてる状態を「バグ」と呼び、その「バグ」を上手に利用しよう、って言ってます。そんなこと考えたこともなかったです。落ち込んでいる子に500円の花束を送ったら、500円以上の価値が生まれるとか。
「贈与」という言葉の使い方も彼らしい。売れてなくて凹んでいるYouTuberに100円の投げ銭したり、お年玉を1000円あげると、コスパよい贈与だとか。
ゲリラはリソースがないから、1点集中だ!ということで、書店巡りを頑張った話とか。
関心しました。悪い意味ではないです。ただ、みんながこの本を読んで彼のようにできるかというと難しい気がします。
えらてんさん
えらてんさんは会社に所属したことがないそうです。しかし、彼自身は自分をこう分析しています。「時給800円のバイトとかできないかもしれないが、経営はできる。」
大きな組織に所属したことがなくて、経営が得意な人が書いていて、彼自身の成功体験であり、彼自身の宣伝である、と理解して読むのがよいと思います。
前半のワクワク感が、読み進めるにつれてなくなっていったのはちょっと残念。実践的ではない部分があるけど、ゲリラ的な組織や働き方は一般化してきているので、そういう考え方を知るためにはよいと思います。
一時ブワッとYouTubeに出て、その勢いで、本をバババと出す。そういう時代だなあとしみじみ思った。
★★★☆☆
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