少し前に、プロボノで他のプロジェクトをやってる石原さんからメールが来た。プロボノのプロマネ飲み会でご一緒した同期の人です。とは言っても、そんなにガッツリ話したわけじゃないので、メールが来たときは誰だか分からなかった。
えっ、どちらさまでしたっけ?
僕は記憶力がすこぶる悪いので、こういうのが結構ある。ごめんなさい!
石原さんは、サービスグラントのプロボノのプロマネをしている。Bridge for Peaceプロジェクトを担当している。このプロボノブログを読んでくれているそうです。
そんなにブログのアクセスはないから、誰も読んでないと思っていた。レスポンスがあって嬉しい。
ちなみに彼が担当しているのは、Bridge for Peaceという団体です。
メールじゃなんなので、会うことにした。プロマネが集まると、だいたい苦労話が始まるが、僕のチームより彼のチームのほうがめちゃくちゃ大変そうだった(笑)。抱えている問題はほとんど同じ。
成功事例だけを共有するんじゃなくて、失敗事例を共有して、みんなが同じ穴に落ちないようにしたほうがいい。
プロボノ特有の落とし穴がある。デメリットやリスクはもちろんある。
メンバーを選べない
たとえば、チームメンバーは運。いいメンバーに恵まれるとハッピーだと思うが、それは運なのだ。相性もあるし、経験値の差があるかもしれない。コミット度も人によって違う。そういうのがちょうどいい感じのメンバーなら最高
しかし、そのバランスが悪いと調整が大変だ。スキルが高ければいいというわけでもない、バランスが取れてることが大切なのだ。僕はメンバーに恵まれていたと思う。
サービスグラントのプロマネには人事権がない。だから、プロジェクトのコントロールが難しい。集まったメンバーにあわせて役割分担、目標設定は見直したほうがいい。山田さんのプロジェクトはBacklogでプロジェクト管理したそうだ。そういうのは成功事例になるだろうが、それができるかできないかはメンバーの経験値次第、運だ。
Backlogを使いたくても、メンバーが知らなければ使えない。ファイル共有でdropboxを使おうと言っても、みんな知らないとコミュニケーションコストがかかるので選択しにくい。僕らのプロジェクトもプログラマの西本さんがいなかったら、Wordpressを選択できなかった。
期間が長い
あと、期間が長いのもボトルネックだ。半年は長い。各自の状況が変わる。コミット率を低くして半年ダラダラやるより、2ヶ月集中して取り組んだほうがうまくいくケースもあると僕は思う。
もちろんメンバーによる。だが、一律で半年に設定するのはどうかと思う。最初にメンバーで決めればいいと思う。
プロマネが感じている課題は同じ
関西出身でマネタイズに興味がある人だったので、当然話は盛り上がる。関西人と関東人の仕事の仕方の違いとか、プロボノと関係ないことも盛り上がった。
NPOのキーワードで集まる人で、マネタイズって単語が出る人は少ない。むしろ、そういう話をすると嫌がられる。
でも、マネタイズしなきゃ、持続性は生まれない。
話してみて、プロマネとして感じている課題や、プロボノのデメリットはほとんど同じだった。サイト作るだけじゃあんまり意味ないと考えていること、NPOは事業自体の見直しも必要だと考えていること、完全に一緒
山田さんと話したときもだいたい同じだった。だったら、なんで僕のプロジェクトだけイレギュラー扱いなんだろ。
キャラかなあ?
マーケットとしてのプロボノ
まあ、それはいいとして、NPOのマーケットに対して、どういうカタチで入るべきかという話は単純に楽しかった。
市場はまだゆるい。新しいビジネスモデルが作れるかもしれない。僕は、NPOとレベニューシェアとかいいと思うな。明確にKPIたてて、結果にコミットするの。そのほうが僕はやりやすい。戦略フェーズと実装フェーズも分けたほうがいいと思う。
たぶん、このプロジェクトが終わったらもっとたくさんのアイデアが出てくるはず。いろいろアイデアはあるが、今はプロジェクトを終息させることを第一に考えている。
終わったら考えよっと。終わる前からあれやこれや考えても仕方ない。まずは目の前のモノをやっつけるのです!
プロボノを正しく伝える
会ったときに、ニュートラルな視点でプロボノのブログを書いていてエライですね。と褒められた。やったね!
いいことも悪いことも残すのです。僕の中では、これでも結構神経を使って書いてます。
他の人がまたプロジェクトを始めるときに、同じ失敗をして欲しくない。スキームの見直しはマストだと思う。
案外大変な実態を知らずに、いいイメージだけ持ってプロボノをはじめる人が増えると途中離脱も増えそう。
コミットするには強い気持ちを持ってやってほしい!
てな感じで、本日は終了!
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