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察知力(中村俊輔)のレビュー

察知力 中村俊輔

中村俊輔の本が出てたから読んでみた。やっぱりすごいな。というのが率直な感想。意識が高い。そしてその積み重ねが大きな差を生んでいるんだと思う。

満足すると、痛い目にあう

「置いていかれちゃう」

この危機感はずっと僕のなかにある。もちろん今も。何に対しておいていかれるかは、その時その時で違うけれど、この気持ち、危機感がなくなれば、僕はサッカーをやめる。

P16

彼ほどの選手がこのように思えるのはすごいことだと思う。欧州でMVPを受賞したときも、次のシーズンのプレッシャを考えて、授賞式では笑えなかったと言う。

所属チームの中で考えれば、満足してもいいだけの結果を出している。日本の中でも同様だ。でも、彼は絶えず上を見て、満足することなく、常に危機感を持って毎日を過ごしている。

どんな仕事でもいっしょだ。自分の所属している会社でそれなりのポジションになってくると、権限もあり、給与も上がり無意識で満足してきてしまう。しかし、業界は広い。そしてサッカーと同様に変化している。止まってしまうと置いていかれるのだが、プレッシャーがないとなかなか頑張れない。

ふてくされている時間ほど無駄なものはない

P159

ふてくされている時間と同様に、悩んでいるだけの時間ももったいない。もちろん、悩むことはすごく大切で必要だ。しかし、悩んでいてぐるぐる回って、止まってしまうのはもったいない。動きながら考えることが大切だと思う。まあ、たまにはしっかり休むべきだと思うけどね。

未来に活かすことができれば、どんな失敗でも「成功」だ

(中略)

どんなことであっても、大きな目でみれば「失敗はない」と思っている。確かに、その瞬間”ある時期”は、失敗だったと思うかもしれない。でも、それを次へ生かすことができれば失敗にはならない。

P165

失敗というのは、失敗だったと落胆して次へ生かせないこと。生かせるのであれば、大きな気づきを得たことはむしろプラスだと僕も思う。しかし、その瞬間に自分をそういう風にコントロールするのは頭で理解するほど簡単なものではない。

今死んでしまっても、悔いはない

ある取材で、サッカー選手として、誰にも負けないことは何かと聞かれた。

「妥協しない姿勢」

僕はすかさず応えた。そして、思った。「今、突然サッカーができない身体になっても、極端な話、今死んでしまっても食いはないな」と。

P167

本気でここまで思えるだけベストを尽くしている彼を尊敬します。中村俊輔選手は現在の日本で僕は一番好きな選手です。この本を読んで更に大好きになった。

彼は”引き出し”という単語をよく使う。引き出しを増やすことを絶えず意識している。そして、レーダーチャートのバランスのよい選手になりたい、と言う。

すごく深く考える人だ、と感じた。

彼は今まで指導者に恵まれていたと言う。そして、日本サッカーに自分の経験を還元して、日本を強くするため、指導者を志しているそうだ。いいプレーヤーはいい監督になれない。とよく言われるが、それをひっくり返してほしい。