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【大阪】ビリケン

大阪の街を歩くと、いたるところでビリケンさんを見かける。アメリカ生まれの「幸運の神様」で、商売繁盛の縁起物。コロナ禍で暇なとき、なぜか粘土でビリケンを作ったので少し愛着があるんです。

ビリケンは1908年にアメリカの女性芸術家、フローレンス・プリッツが夢の中で見た神様をモデルに制作されました。その独特な姿が人々の興味を惹きつけ、幸運のマスコットとして人気を集めます。人気はアメリカ全土に広がり、シカゴの「ビリケンカンパニー」が製造販売するようになったことで、さらにブームに火がつきました。流行はアメリカ国内にとどまらず、ヨーロッパをはじめ世界各国に広まって、日本にも伝わったんです。

ビリケン(Billiken)は、尖った頭と吊り上がった目が特徴の子供の姿をしている幸運の神の像。 1908年10月6日にアメリカ合衆国のフローレンス・プレッツがデザイン特許を取得した。 日本では大阪の通天閣 5階(展望台)にあるビリケン像が有名で、「ビリケンさん」の愛称で親しまれ、特に足を掻いてあげるとご利益があるとされている。 また、アラスカのエスキモーの間で彫刻品の題材として広まり、同地や極東ロシアでは時として自身の民族の伝統の神として祀られるほどの人気を得ている。

https://ja.wikipedia.org/wiki/ビリケン

ビリケンさんが日本に伝わったのは明治時代。当初は縁起物として各地で流行しました。その後、1912年に通天閣近くに開業した遊園地「ルナパーク」のシンボルとしてビリケン像が設置されて、大阪での人気が不動のものとなりました。

通天閣のビリケン
通天閣のビリケン3代目

戦後、1979年に通天閣が再建された際、再びビリケン像が展望台に祀られることになりました。この復興が大きな話題となって、ビリケンは大阪の「福の神」として親しまれるようになったようです。

丸い顔に細い目が特徴的で、全然可愛くないけど、だんだん見慣れてきます。ピカピカに輝くビリケンさんは、足を前に突き出して座っています。足の裏を触ると幸運や金運がやってくると言われているので、足を触っていきます。僕ももちろん触っておきました。

いまは、他の国ではそれほど人気はないみたい。だけど、アメリカのセントルイス大学のスポーツチームは「ビルケンズ(Billikens)」という愛称を使っています。

そんなわけで、大阪の通天閣や商店街のあちこちに縁起物として置かれているんです。大阪の南のエリアでは「またお前か!」と思うほど頻繁に目にします。招き猫のような存在。新世界にはビリケン神社まであります。

ビリケン神社

1911年に、繊維専門商社の田村駒株式会社が日本で商標登録している。だけど、街中で見かけるビリケン像はデザインが違う。別物として作ってるのかと思いきや、しっかりビリケンと書かれている。

頭と耳のトンガリが特徴あるのでトイレのマークになったり、お土産にもめちゃくちゃ使われている。梅田の街中にはビリケンのアートがあったり、コンテストがあったり、街をあげてシンボルにしているのがすごい。

梅田の街中にはビリケンのアート

アイコンを作って自由に使わせるのは街おこしにすごく有効ですね。

粘土で作ったビリケン
JR熊本駅に巨大くまモン