北海道の函館旅行で行った観光名所の五稜郭タワー。ここはよかった。オススメです。五稜郭という星形の要塞(いまは公園)を見下ろせる展望台です。新撰組の土方歳三が最後に拠点にした場所、漫画ゴールデンカムイの聖地スポットでもあります。高さは約107メートル。大人1000円です。
五稜郭
五稜郭は江戸時代末期に作られた西洋式の城郭。名前の通り、五角形でカクカクしていて、上から見るとスター型が神秘的でカッコイイ。いち早く西洋式を取り入れた要塞です。砲台の攻撃距離が長くなって海岸際の城は海から攻撃されるようになった時代にできたので、五稜郭は内陸に位置してます。また、城の端が丸いと死角ができるので、カクカクしているんです。
展望台からはその五稜郭が見下ろせて、函館の街並みや山も一望できます。12月に行ったんですが、雪で一面真っ白ですごくキレイでした。春には桜が満開になるので、タワーから見下ろす花見も人気みたいです。
タワーに登ると五稜郭の歴史についての展示があって、グルッと全部読むと日本の近代史を学ぶことができます。コンパクトにまとめられていて面白かったです。
函館の歴史はペリー来航がターニングポイント。鎖国が終わって貿易拠点になったことで大きく変わる。函館は横浜・神戸と共通点が多い。教会が多い。外国人が多い。
箱館戦争の舞台
幕末には、旧幕府軍が江戸から北海道に逃げてきた。榎本武揚は徳川家臣たちで北海道に独立国家を作ろうとしたが、新政府軍は認めなかったので五稜郭で戦った。戊辰戦争の最後の戦争だった箱館戦争。新撰組の土方歳三をはじめとする旧幕府軍と、西洋の銃で戦った新政府軍の戦い。新政府軍が圧倒的に強かった。
その舞台となった五稜郭。旧幕府軍が負けて江戸幕府が完全に終わった。サムライの刀が西洋の銃に負けて、明治が始まっていく。歴史的な場所です。
1階とタワーの上に、新撰組副長の土方歳三の銅像がドーンとあります。ある意味、彼がラストサムライ。
箱館奉行所
タワーから降りて、五稜郭に入っていくと雪で真っ白でした。五稜郭の真ん中にはレプリカの箱館奉行所があります。展示があって、ここでも幕末の歴史が学べます。500円。床暖房が入った格式ある日本建築ですが、寒い北海道の冬は大丈夫だったのか?と心配になります。
箱館奉行所は江戸幕府の役所で、幕末には北辺警備と対外折衝を担っていました。当初は箱館山の麓に置かれたけど、1864年に五稜郭ができたタイミングで五稜郭の中に移動。1868年、箱館戦争の舞台になって、旧幕府脱走軍が五稜郭を拠点とします。
旧幕府脱走軍が負けて降伏した2年後の1871年に箱館奉行所は解体。五稜郭の中の箱館奉行所はわずか7年しか存在しなかったんです。その約140年後。2006年から工事を開始して、4年かけて、2010年に庁舎の1/3の規模を忠実に復元したのがココ。
貴重な歴史遺産です。展示はもちろん幕末です。ゆっくり見学したら結構時間がかかるので時間には余裕をみておきましょう。函館に来ると新撰組と幕末が面白い。
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