【熱海】老舗の洋菓子屋 モンブラン

創業1947年の老舗の洋菓子屋 モンブラン。谷崎潤一郎が大好きで、自宅によんでいたぐらい好きだったというエピソードを聞いて、これは行かないといけない！と思って、熱海旅行中に急遽行った。

熱海旅行で食べるべきスイーツはモンブランだった

日曜日の10時30分ぐらいに訪問したら誰もいない。小さいお店で、店内には２席だけ。

「谷崎潤一郎が好んだ昔ながらのモカロール！」って書かれていたけど、それはなかった。モカロールは毎日昼ごろにできて、売り切れ次第終了だそうです。

どれを頼んでいいかわからないので、店名のモンブラン（360円税込）を注文。店名になっているのはだいたい自信作だからです。「お酒が入ってるけど、大丈夫ですか？」と確認してくました。ちなみにモンブランはあまり好きじゃない。

でてきたのは栗っぽさはない生クリームたっぷりのモンブランでした。

生クリームは好みではないけど、生クリームが丁寧でおいしい！ラム酒がきいていて、ペロッと食べてしまった。ラム酒だけじゃなくキルシュ？というさくらんぼを発酵させたお酒も使われているらしい。あんまり栗を感じなくて、これはモンブランなのか？と思った。

めっちゃおいしいから、看板商品のモカロールも食べないといけない！と思って、11時45分にまた来たら、ちょうどできたところでした。

「生クリームは苦手だけど、ここのは上品でびっくりしました」というと、説明してくれました。

横浜のニューグランドホテルでフランス料理の修行した初代店主

初代店主の新田さんは横浜のニューグランドホテルでフランス料理の修行をして、材料にものすごくこだわっていたそうです。94歳になくなるまで、最後まで作っていたけど、最後の１年で娘さんに伝授したそうです。すごく厳しいから娘さんは泣いてばかりだったそうですが、その娘さんがいま作っているんです。だけど、その娘さんも高齢で、このままではいつかお店もなくなるそうです。お子さんはいるけど、優秀な方々で別の仕事をしているからお店を継ぐことはないそうです。

めちゃくちゃ接客が丁寧で。作られた丁寧さではなく、自然に真心がある感じで。居心地がよかったです。もし熱海に来たら毎回お邪魔すると思います。

戦場カメラマンのロバートキャパも来たそうで、写真が飾られてました。モカロールは１切れ300円です。素朴でおいしかったです。

モカロールとモンブランは自信をもってオススメします。