サイトのコンテンツを移行中

病児保育に取り組むNPO法人フローレンス!社会を変えるを仕事にするのレビュー!

社会を変えるを仕事にする 病児保育のフローレンス

先日読んだ社会起業家の本が面白かったので、別の本を買った。仕事と子育ての両立を阻む「病児保育」に取り組むため、NPO法人フローレンスを立ち上げた駒崎弘樹という社会起業家のお話です。

ちょっと文章が安っぽく感じるのが残念だったけど、やってる活動は素晴らしい!

病児保育問題

ボクは子供がいないのでわからないけど、子供が熱を出したときは、保育所は預かってくれず、病児保育室施設というところに預けるそうだ。

しかし、全国の病児保育室施設の数は、約500件。全国の保育所数の約30,000件に対し、わずか2%。圧倒的に少ない。

子供の看病をするためにいろいろな人に謝り、場合によっては会社を辞めなければいけない親がいるそうだ。そんな病児保育問題の改善に彼は取り組んだ。そもそも、なぜこういう状況なのかと調べると、病児保育は経営がなりたたないからだと分かる。

助成金のリスク

病児施設はほとんどが国からの助成金で運営している。しかし、助成金を受け取るといろいろな制約が生まれる。その1つがサービス料金を決めれないということ。その結果、国から指定された料金で、必要な体制を作る。すると赤字になる。

奇妙なパラドックスである。補助金をもらうと、一見事業は安定するようだが、実は赤字になってしまう。補助金はもらいたい。でも、もらうと成り立たない。

こうした現場の奇妙な状況に、国は気づいてないようだ。現場のことをよくわかっておらず、机の上だけで制作をつくっているのだろう。そうして、全国の9割の病児保育施設が赤字、という驚異的な状況を招いているのである。

P116

アメリカと日本のNPOの違い

先日読んだ、20円で世界をつなぐ仕事にも書かれていたが、アメリカでのNPOにはCEOやマーケティング担当がいて、結構稼いでいるそうだ。

年収何千万なんて話もあるみたい。社会的意義あることして収入得るのは当然、みたいなスタンスらしい。

一方で、日本ではボランティアは無償で働け!みたいなイメージがあって利益を得ると反発も多いそうだ。国民性かな?と思ったら、理由が解説されてた。

アメリカでも1970年代まではNPOのあり方は今の日本と変わらず、どちらかといえばボランティア団体に近いような形態の組織が大部分を占めていた。その様相が一変するのは1981年にロナルド・レーガンが大統領になってからだという。

自由主義者のレーガンは「小さな政府」路線を選択して、それまでNPOに出されていた政府からの補助金を次々カットしていった。

国からの補助金で成り立っていたNPOは運営が行き詰まり、倒産する団体も出てきた。このことに危機感を募らせたNPOのなかに、経済的自立を果たすためにビジネスセクターから人材やノウハウを引っ張ってくる動きが生じた。

その結果、もちろん倒産するNPOもあったが、知恵を絞って運営することで生き残ったもの達が、限られた経営資源をうまく使って降下を最大化させる、というまさに純然たる経営を余儀なくされる状況になってきたのだ。

P59

助成金を止めたら生存競争が生まれて、持続可能な会社が生まれたわけだ。結果論かもしれないが面白い。やはり競争がないと良質なものは生まれない。

重要なのは、競争してでもそこに残りたいモチベーションだと思う。それがあったから、困難な中、生き残るものが出てきたんだろう。

問題は何か?

最後に面白かったエピソードを1つ紹介

あなたは旅人だ。旅の途中、川に通りかかると、赤ん坊が溺れているのを発見する。あなたは急いで川に飛び込み、必死の思いで赤ん坊を助け出し、岸に戻る。

安心して後ろを振り返ると、なんと、赤ん坊がもう1人、川で溺れている。急いでその赤ん坊も助け出すと、さらに川の向こうで赤ん坊が溺れている。

そのうちあなたは、目の前で溺れている赤ん坊を助けることに忙しくなり、実は川の上流で、1人の男が赤ん坊を次々と川に投げ込んでいることには、まったく気づかない。問題にはつねに、それを生み出す構造がある

そして、その構造に着手しなければ、真に社会問題を解決することはできないのだ。

P213

世の中こんなことばかりだ。実際はこんなに問題はシンプルではない。川に投げ込んでいる男にも理由がある。誰かに指示されていて自分の仕事を全うしてるかもしれない。そして、彼を指示している人物には悪意がなく、ある信念によって活動していたりする。

誰かの善意活動が問題を引き起こしていることがある。

複雑に行き組んだ問題の根源を取り除くことは容易ではない。しかし、問題に気づかず物事に取り組むのと、気づいて取り組むのでは全然違う。現状起きている問題の根源は何ですか?

今回の件であれば、助成金をもらった時点で厳しい選択をしていたわけだ。だが、常識を覆すのは難しい。

オススメの本です。

人が働くにはお金以外のやりがいが間違いなく存在する。それは理念があるからこそ成り立つ。そして、理念で集まるメンバーの力はすごい。ビジョナルカンパニーに繋がる。会社だろうとNPOだろうと、ビジョンが大事です。

病児保育の問題に取り組むNPOフローレンスに興味がある人!ぜひ読んでください。社会起業家の本は面白いです。

2件のコメント

今僕がやってる、DVシェルターのボランティアも、交通費と若干の手当は出るけど、やはり助成金に頼っているよ。でもシェルターだから利用者さんたちから家賃をもらえるので、最悪は助成金なしでも家賃収入だけでやっていけなくもない。

うちのNPOだと助成金の他に会費も主要な収入にしようとしている、でもそれはいわゆる経営的視点ではなく、安定的にNPOを運営するための常套手段というのを会計担当の人がNPO運営セミナーかなにかで聞いてきた伝聞から来てたりする(お金に関するオリジナルのアイディアなんてものはNPOの中から出るなんて期待しちゃいけない)。曰く、助成金1/3、会費1/3、あとの1/3が自前であげる収入であるべき、とのこと。うちは家賃収入というものがあるから良いけど、それがなく、ビジネスをやったことのない人たちばかりのNPOだと悲惨なことになっているんじゃないかってのは、想像に難くないよ。

おおー、コメント通知メールがいつからかオフになっていて気づきませんでした!!そうか、hisatomiさんも詳しいんでしたね!

助成金1/3、会費1/3、自前1/3か。なるほど。ビジネスやったことない人たちだけで行うNPOは確かに運営が難しいと思う。今度ゆっくり話しましょうー

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA