先週末に社会起業支援サミット2009 in 神奈川というイベントに参加した。
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社会起業支援サミットとは?
最前線で活躍する社会起業家の声を聞くイベントです。この社会起業支援サミットは学生が中心となって進めていて、市民が「社会起業家」と協働するチャンスを作るイベントだそうです。
慶応大学の日吉キャンパスに行って、神奈川県にある10社ぐらいの組織の説明を聞いた。ビジネスモデルの視察です。
企業にはそもそも社会貢献の要素がある。「働く」とは「傍」にいる人を「楽」にすることとよく聞く。確かに、そういう要素がなければ続かない。しかし、社会起業という言葉があふれているのは、自分本位なビジネスが多いとイメージが世間にあるからだと思う。
ボランティア団体の紹介だけでイマイチ
イベントは4時間30分あった。長かった。社会起業という言葉を人々に意識させる、そのミッションは達成したと思う。
だけど、組織紹介してるだけなので、こんなことやってるんだあ。で、終わってしまった。面白かったけど、疲れた。
スピーカーの粒は違った。順番に話すのでプレゼン能力の差が浮き彫りだ。たくさんのボランティア団体の中から、自分たちを支援してもらうには、プレゼン能力も必要だ。だけど、ほとんどの団体が運営はなりたってなさそうでした。
ただ、このイベントに参加しても協働するチャンスは生まれなさそう。だって、どうコミットしていいのか分からない。
人的支援が必要なのか?お金がほしいのか?お金を渡せば、どういう形で帰ってくるのか?
支援してもらえれば、こういう形で報告しますとか、団体としてのコミットメントがない。
僕はビジネスとして見に行ったので、ボランティア要素が強すぎるとコミットできない。ついつい投資対効果を考える。
時間やお金を投資すると、その効果が知りたくなるのは当然だ。それはもしかすると社会貢献している満足感かもしれない。また、その投資のおかげでこうなったよ。という報告かもしれない。
何にも変えがたい貴重な経験かもしれない。少ない時間の労働力提供なら、できるかもしれない。でも、それを望んでいるのかもわからない。求めていることをもっと明確に話してくれたらいいのに、と残念に思った。
社会起業支援サミット神奈川
懇親会は参加しなかったけど、興味持った団体とは名刺交換をした。ウェブサイトがない組織もある。ちょっとお手伝いできたらな、と考え中。
以下、社会起業支援サミットの神奈川で話していた人たち
ユナイテッドピープル株式会社
ゲスト出演の人。ちょっと話を聞きたかったが、最後に見つからなかったので断念
特定非営利活動法人オープンソースソフトウェア・シティ
日本で購入されるパソコンが年間1000万台。日本で破棄されるパソコンが年間1000万台。破棄されるパソコンを安く買い取って、オープンソースをインストールして、安く売るビジネスモデル。パソコンの再利用。不要なパソコンがあればこの団体に売ってあげてください。
ネパリ・バザーロ
ネパール産衣服のフェアトレード。たまたま僕の前に座っていたので雑談タイムにいろいろ聞いた。現地での品質をあげるために、10年かかったと言ってた。ネットより通販のほうが売れているらしい。
ベイ・ウィンド環境ヨコハマ推進協会
横浜ベロタクシー。聞いたことあるビジネスモデルだな。と思ってセミナー中にポッドキャストを一緒にやってる田中さんにメールしたら、彼の友達だった。声をかけたら、アリガチリスナーだった。そして、そのとき僕はアリガチTシャツを着てた(笑)。世間は狭い。
湘南サドベリースクール
教えない教育方針サドベリースクール。調べたら日本は4箇所。西宮にもあった。人は潜在的に学びたい気持ちがある。だからこの学校では授業はない。ずっと休み時間。学びたければ子供は勝手に学ぶ。そんなポリシー。一理あるが、実際どうなのだろう?
今後の社会起業支援サミット
このイベントは東京や埼玉でも開催予定です。各都道府県の社会起業家がスピーカーなので、東京や埼玉のイベントでは、ぜんぜん違う人が話すと思う。地元の社会起業家の話を聞きたい方は行ってみては?
数理の翼ワークショップも、レポート書いてね。