サイトのコンテンツを移行中

【香川旅行】こんぴらさん奥社|インドの水神クンビーラがルーツ?歴史が面白い!

奥社(厳魂神社)

墓参りで香川県に行ったとき、金刀比羅宮に2回登りました。小さいころに親に連れられて3回登っているみたいだけど、まったく記憶がないので、初回の気持ちで挑みました。

こんぴらさん参拝

初日は18時過ぎに訪れたら、大門(365段目)の扉が18時に閉まっていたので大門まで行って降りました。

金毘羅の大門

トレーニングで階段ダッシュしている若者もいました。

こんぴらさん参拝

翌朝、再び挑戦。7時40分に登り始めました。店は9時や10時からなので閉まってます。

金比羅山マップ

大門をくぐると、「五人百姓」と呼ばれる、この場所で飴を売ることを許された人たちが準備をはじめてました。

大門「五人百姓」

まだ朝が早く、店を開けたばかりのようです。

御本宮

旭社を過ぎて、御本宮に向かいます。

785段の石段を登りきった先にある御本宮。まだ人が少なかった。

景色がキレイで達成感がありました。

奥社(厳魂神社)

本宮のさらに上には奥社(厳魂神社)があるので、もちろん行きました。奥社まで行くと合計1368段!奥社から左上に見える天狗もしっかりチェックしましたよ。

厳魂神社は天狗信仰で、山伏や修験道と関わりが強い。こんぴらさんにはいろんな神や神社があるのが面白い。天狗だけなく、崇徳天皇、アマテラスやスサノオ、さらには菅原道真も祀られている。インドがルーツで仏教と融合して、日本の神と共存しているというのが来てみるとわかる。

こんぴらさん奥社からの景色

奥社に到着したときが8時35分だったので、片道1時間ぐらいでした。疲れたけど、景色も空気も格別で、いい運動になりました。

降りたときは9時15分。9時ぐらいから人が増えてきました。9時前はまだ空いてないのでお守りとか買いたいなら早く行かない方がいいです。宝物館も9時からなので行けなかった…。

すごくしんどいと聞いていたので、思っていたよりは楽でした。リタイヤしたような団体旅行者も多かったので、体力に自信がなくても、途中まででも十分楽しめると思います。また香川県に来たら行きたい。

インドの水神がルーツのこんぴらさんの歴史が面白い

こんぴらさんに行くと、似たような単語が多い。「こんぴらさん」「金毘羅大権現」「金毘羅」「金比羅」「金刀比羅宮」「琴平」。だから、調べてみた。

「金比羅(こんぴら)」は、インドの水神「クンビーラ(Kumbhīra)」に由来し、その音を漢字で写した当て字なんです。仏教とともに日本に伝わり、神仏習合のもとで「金毘羅大権現(こんぴらだいごんげん)」として、航海安全の守護神として信仰されるようになった。仏教的には「金毘羅」と書くけど、庶民の間では「金比羅」とも表記され、現在では「金比羅」の方が一般的に使われることが多い。「毘」は仏教の文字だそうです。

香川県の琴平町にある「金刀比羅宮(ことひらぐう)」は、この信仰の中心地で、象頭山(俗称:琴平山)に鎮座する。正式名称には「刀」の文字が入るんです。地名「琴平」と信仰が結びつき、「こんぴら信仰」として全国に広がったようです。

江戸時代に「こんぴら参り」が流行

江戸時代、庶民は「金毘羅大権現」や「金刀比羅宮」を親しみを込めて「こんぴらさん」と呼ぶようになり、庶民の旅行ブームで「こんぴら参り」が流行。門前町としての琴平は、芝居、温泉、飲食といった娯楽施設も充実していて、参拝と観光が一体化した人気の巡礼地となった。

航海安全の神への信仰、庶民の旅行ブーム、交通の便の良さ、門前の娯楽が組み合わさり、江戸時代を代表する巡礼・観光地となり、江戸や大阪からもたくさんの方が参拝した。

1868年、明治時代の廃仏毀釈によって仏教色が排除され、神道の神「大物主神(おおものぬしのかみ)」を主祭神とする神社へと改められた。国土の神である大物主が、この地では海の神として祀られているのが面白い。明治以降は、国家神道の方針により伊勢神宮が重視されるようになって、金毘羅信仰は相対的に後退したようです。

江戸時代はみんなここにやってきたわけです。一生に一度は登りたい場所だったんです。そんなことを思いながら登ってみると楽しいです。

旧金毘羅大芝居(金丸座)