日本サッカーにはマリーシアが足りないとよく言われる。タイトルの通りマリーシアについて書かれた本。面白かった。日本ではマリーシアという言葉の意味はネガティブに捉えられてる。
ずるい、セコイ。そういうイメージ
中学のときはサッカー部だった。敵にすぐコケルヤツがいた。ファールをもらうのがウマイのだ。
そういうヤツを見るとイライラして、よく削ったのを覚えている。昔は本当にそういうヤツが大嫌いだった。
それは多分、すぐコケルヤツが日本ではマイノリティだったから。そういうプレーする人のほうがマジョリティなら、僕も自然とそういうプレーを覚えていたのかもしれない。日本とブラジルのサッカーを比較するときそういう国民性の違いは理解しないといけない。日本とブラジルは違う。
マリーシアとは?
この本は、海外のいろんな人にインタビューすることでマリーシアとは何か?日本サッカーはどうなるべきかと考えている。
例えば、ブラジル代表のカカは、日本のプレーは純粋だったと話した後に、以下のような話をした。
ナカタはマリッツィアがありましたよ。彼はインターナショナルな選手だからね。イタリアでもイングランドでもプレーしてたから。ナカムラもそうだね。彼らはマリッツィアを持ってますよ。
P24
中田英寿や中村俊輔はマリーシアがあると言う。
ブラジル人のマリーシアはインテリジェンスというか、ちょっと頭を使った狡猾さ、プレーがより効率的に転がるように使うものだと思います。クリエイティブなものですね。
P122
作者の意図通り、おやっ、マリーシアって何?って思った。ブラジル人のインタービューが多かった。彼らはアルゼンチン人のマリーシアは汚い。と口を揃えて言う。僕はその違いはいまいち分かってなかった。勝つためにどれだけ貪欲か、目的のためにどれだけこだわるのか。
それために人は駆け引きをする、そして、それがサッカーの中ではマリーシアという言葉で表現されているようだ。
日本人はスポーツに限らず駆け引きが下手だと思う。僕もそう。それは日本のいい部分でもあるし、残念な部分でもある。しかし、日本サッカーがよりよい方向に進むために、現状をしっかり分析して、よい目標設定をせんとあかんな、と思いました。
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