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ジャイアント・キリングから学ぶ。今いるメンバーで「大金星」を挙げるチームの法則

ジャイアント・キリング
GIANT KILLING

先日たまたま楽天大学の学長の仲山さんと飲む機会があった。最初は様子を見てたのだけど、お互いサッカー好きということで、共感する部分があって楽しく話してたら、仲山さんが、ジャイアント・キリング(サッカー漫画)を題材として、チームビルディングの本を書いたというではないか!

僕は、サッカーは人生の縮図だって思ってるし、プロジェクト管理もサッカーから学べると思ってるので、早速読んでみた。

ジャイアント・キリングとは?

「ジャイアント・キリング」とは、「番狂わせ」「大物食い」を意味する言葉であり、スポーツ競技において、実力差がある格上の相手に対し、格下が勝利を挙げた場合に使う。

Wikipediaより

「ジャイアント・キリング」というサッカー漫画は、主人公がプレイヤーではなく弱小クラブの監督。チームを成長させて大物喰い(ジャイアント・キリング)していく話なんです。で、その漫画を題材にしたチームビルディングの本を書いたいうわけ。

やっとここまできた(笑)。

ブレークスルーが起きる組織のパターン

仲山さんは、楽天大学の学長として観察してきたECオーナーは3万社を越えるといいます。

たくさんの組織を見て、ブレークスルーが起きるにはパターンがあって、下のようにステップを踏むという。

  1. フォーミング(形成期) 
  2. ストーミング(混乱期)
  3. ノーミング(規範期)
  4. トランスフォーミング(変革期)

混乱して、結束して、全員が自分ごとになった組織は強いという話

本書では、どうやって組織をステップアップさせていくかというのを、サッカーを例に解説してます。このメンバーならもっとできるはずだと思うマネージャーには参考になることがあるかも。

逆に言うと、小規模でワンマンでやりたい組織には必要ないと思う。

ほとんどの組織は、ステージ1を最適化しようとしてるし、そういう組織運営でも結果は出せる。ただ、すげー結果(ジャイアントキリング)出したいなら難しいよというメッセージなんだと思う。

組織作りに参考になる!

僕は仲山さんほどたくさんの組織を見たことはないですが、転職が多く、所属する組織でだいたいマネージャー的なことをやってたので、目新しいコト満載というわけではなかった。

だから、発見というより共感した本でした。頭の中が整理できてよかったです。そして、僕の思考回路に似ていただけに、こういう本を書いた仲山さんにジェラシー。ちょっと悔しいです(笑)。

僕が次から参考にしようと思うのは、ストーミングフェーズはパフォーマンスが落ちて当然なことを、最初から合意形成しとくといい。ってこと。

サッカー好きで、組織を率いてる人は共感すること間違いなし。少々マニアックな気がするので星は3つですが、サッカーに興味なくても、組織運営で悩んでいる人はヒントがある本だと思いますので、興味ある方は是非読んでみてください。

サラリーマンがファシリテーターの道を極めると、人事考課の査定が下がる

最近、仲山さんがFacebookでこんなことを書いてました。

なお、サラリーマンがファシリテーターの道を極めると、人事考課の査定が下がるので、お気をつけくださいーーー。

この一言が彼のファシリテーターの定義が一般的なモノと少し違うことを表してると思う。通常ビジネスシーンで使われるファシリテーター能力は会議仕切り力だけど、それとは違う。会議仕切り力が高くて、人事考課の査定は下がらないでしょ。

僕は会議を仕切るのは結構得意なんだけど、途中から自分が仕切ると自分の予想以上の結果が出ないと思って止めた。本書的に言うと、誰かがコントロールすると、フォーミングフェーズから出れないのだ。たまにファシリテーションすごい人を見ると、あんな風になりたいと思うが、道のりは険しい。

この本の最後に本書の読書会をせよ!と書いてるんだけど、読んだ人がいたらやってみたいです。

★★★☆☆

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