フィリピンを舞台にしたアメリカと日本の太平洋戦争を描いた小説。戦場に行くことになった冴えない五十代男性が主人公。なぜか指揮官になり、寄せ集め21人の兵士と一緒に圧倒的な兵力のアメリカと戦う。
太平洋戦争末期、フィリピン。過酷な戦場に、ひょんなことから一人の五十代の志願兵が送り込まれた。男の名は「穴吹銀次」。ボロボロになり、どさくさの中で死体から剥ぎ取って着た軍服が大尉のものだったことから、銀次は上官を失い途方に暮れる日本兵たちに指揮官として迎えられる。偶然集まった、「にわか大尉」と数十人の寄せ集めの兵士たち。圧倒的な兵力の米軍を相手に追い詰められた小隊は、満月の夜、ついに死を覚悟して最期の一手を打つ―。祖国の誇りをかけた男たちの戦いを描いた長編小説。
https://www.amazon.co.jp/dp/4779010101/
最初はちょっと入り込めなかったけど、途中からグッとのめり込んで、あっという間に読み終わった。太平洋戦争がテーマだけど、そこまで重くないし、笑いもあり、いい話でした。終わり方もよかった。昔の日本人を感じさせる。
作者は、太平洋戦争を経験した方々の代弁者として戦争の思いを伝えたいと思って執筆されたそうです。戦争を美化するつもりはないですが、日本人の良さは大切にしたいです。またいつか読み返してみたい、そう思える本でした。オススメです。
★★★★★
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