坂の上の雲をNHKオンデマンドで見たのでメモ
坂の上の雲とは?
NHKのドラマ「坂の上の雲」は、明治時代の日本を舞台にした物語。松山(現在の愛媛県)で育った3人の幼馴染、秋山好古(あきやまよしふる)、あの兄の秋山真之(あきやまさねゆき)、正岡子規(まさおかしき)が、それぞれの夢や目標に向かって努力する姿を描いています。
好古は軍人として活躍して、真之は海軍の戦術家になり、子規は俳句や文学で新しい表現を追求します。全13話。1話90分です。日清戦争で中国を破り、日露戦争でロシアを破る。そんな歴史ドラマ。
坂の上の雲(さかのうえのくも)は、2009年11月29日から2011年12月25日まで足掛け3年にわたってNHKで放送されたテレビドラマの特別番組。主演は本木雅弘。
https://ja.wikipedia.org/wiki/坂の上の雲_(テレビドラマ)
歴史知識がないから、最初はちょっとわからなくて、入り込めなかったけど、途中からは一気に見た。
役者みんないい!本木雅弘、阿部寛、香川照之、みんなカッコいい!菅野美穂もよかった!
そして、大和魂!
昔の日本人の話が大好きです。
彼らの頑張りの上に、いまの日本、いまの僕がある。本当に感謝です。
日露戦争でのバルチック艦隊との戦い
後半はロシアとの戦い。旅順(りょじゅん)という港を閉塞作戦で攻めるが失敗。なんどやっても旅順は落とせず。作戦変更して、203高地の占領。バルチック艦隊との戦いは見応え満載。T字戦法、東郷ターン。そんな作戦で勝ったなんて全然知らなかった。日本海海戦でロシアをボロボロにしたんですね。マジですごい。
この時に勝ってしまったから、大東亜戦争にまで突っ走ってしまった、という意見もある。だけど、もしロシアに負けていたら…と思うとゾッとします。
満州とか遼東半島がどこにあるのかよくわかってなかったけど、日清・日露戦争が起きた場所なんですね。いまの大連だそうです。僕は、2000年ぐらいに大連に駐在していたけど、ものすごく親日でした。歴史と場所がうまく繋がってないので、また中国に行ってみたい。
イロコイ族のエピソードに学べ
あと、イロコイ族(Iroquois)のエピソードも興味深い。アメリカ原住民の一種族なんだけど、アメリカ人はイロコイ族に銃を渡して、自分の手を汚さず、原住民同士を殺しあわせた。そして、最後はイロコイ族を亡ぼした。こんなエピソードを僕は知りませんでした…。Divide and Rule(分割統治)と言って、争いを作って相手を弱らせる典型的な戦略だそうです。
同じことをアジアでもしようとしていたとき、イロコイ族の役割になりえる民族を探していた。日本はそれを知りながら、逆に利用してやる!と、アメリカと関係を作っていった。ドラマの中で、ニューヨークの駐米日本公使・小村寿太郎(竹中直人)がそう語る。このエピソードすごくない?頼もしい。しかし、いまの日本は大丈夫なのか…。対等の立場になれているのか?
おまけに、昔のような大和魂はもう日本にはないですね。戦後、時間をかけてジワジワと骨抜きにされちゃいました…。
このイロコイ族のエピソードは刺さりました。戦争ってそういうもんだと今頃知りました。いつだって、戦争して得する人と損する人がいる。得する人は、いざこざを作って戦いを起こして、双方が弱ったあとでおいしいところをいただくわけですね…。昔も今も変わってない。
日露戦争で勝てたのは、アジアを舐めていたロシアと、負けるわけにはいかないところまで追い込まれていた日本の覚悟の違いはあったんでしょうね。
当時は植民地政策の時代。アジア人が西洋人に勝てるとは誰も思ってなかった。だからこそ、日本の勝利に感動した人たちが多かったんだと思う。
アジア旅行すると日本人であることを意識させられる
20年ぐらい前にアジアを旅行した友達が言っていた。
「アジアに行くと、年配のおっちゃんに言われるんですよ。日本人が戦っているのを見て勇気をもらったって。」
歴史を知らない当時の僕は「ふーん」って感じでした。だけど、その後、いろんな国に行って、同じような体験をした。そして、日本の歴史を調べて日本のことを知るようになった。いまは愛国心があります。
坂の上の雲を見てから、ドラマの舞台になった松江に旅行に行きました。横須賀にある記念艦三笠も見に行きたい。
NHKドラマなのに日清戦争の反日表現
坂の上の雲はドラマとしてはとても良かったけど、モヤモヤする部分もあった。このドラマは日清戦争と日露戦争について描かれている。だけど、戦争の説明が曖昧。特に日清戦争は暗い映像ばかり。「え、勝ったの?」みたいな印象でした。
森本レオが邪悪な日本兵を演じているシーンがあって複雑な気持ちになります。反日感情を煽ってますが、原作にはそんなシーンがないと知ってゲンナリした。中国への配慮なんですかね…。民放ならまだしもNHK制作なのに…。
ぞなもし
坂の上の雲を見ると、「ぞなもし」、というセリフが耳に残る。「ぞな、もし」。伊予の方言で、 「ではないですか?」みたいな意味らしい。松江に旅行で行って、レンタカーを借りる時に、地元の人に、「ぞなもしって今でも言うんですか?」って聞いたら、「は?言わない。」とはっきり言われました(涙)。切なかった。フィリピンでいう「ディバ?」ですね。
残念ディバ
オススメの歴史記事
大和魂はもう時代遅れかもしれないけど、僕は熱い話が好きです。
広瀬武夫とロシア上流階級の女性・アリアズナとのロマンスが写しだされ、旅順港封鎖作戦に参加し壮烈な戦死を遂げた巻は何巻でしたか?もう一度観たい。
すいません。覚えてないです…。たまに見たくなりますね。