「海賊と呼ばれた男」はめっちゃ好き。原作は2012年の百田尚樹さんの本。出光興産の出光佐三さんの話です。これはみんな読むべき本だ。
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海賊とよばれた男とは?
出光興産をモデルにしているが、名前は変わっている。出光興産が国岡商店、出光佐三が国岡鐡造(くにおかてつぞう)になっている。なんで名前を変えたんだろう?と思ったら、多少話が違っていて出光側はフィクションと認めてないから(らしい)。
「海賊とよばれた男」の本はめちゃ売れた。2016年12月時点で、上下巻累計で420万部突破のベストセラー。そして、2016年12月に映画が上映された。当時すごく話題になっていたので、そのときに本を読んだ。
めちゃ感動した。出光すごい!今後はガソリンスタンドは出光を使うぞ!と思った記憶がある。
「海賊とよばれた男」は、百田尚樹による歴史経済小説である。 出光興産創業者の出光佐三をモデルとした主人公・国岡鐡造の一生と、出光興産をモデルにした国岡商店が大企業にまで成長する過程が描かれている。 第10回本屋大賞受賞作品
https://ja.wikipedia.org/wiki/海賊とよばれた男
それで、今更だけど、アマゾンプライムで映画を見た。
で、やっぱりよかった。主役の岡田くんはもちろんよかったが、出演者みんないい!豪華キャスト!
だけど、本のときのほうが感動が大きかった。なんでだろ?映画はちょいちょいわからないシーンがあって、本のほうがわかりやすかった。
海賊とよばれた男のあらすじ
だから、映画を見終わって、少し調べた。出光のサイトを見たら、出光の社史があってビックリ。復習しました。
軽油を海で売る
そもそも、石油、ガソリン、灯油、重油、軽油の違いがわからなかった。石油を加工して、ガソリン、灯油、軽油を作るんですね。引火点と着火点が違うそうです。
当時、漁船は燃料油に灯油を使っていた。そして、燃料油を販売するのは、問屋からおろした決められた店の仕事で、下関、博多など地域ごとに棲み分けていた。縄張りがあったんですね。
そんな中、出光は灯油ではなく軽油を売る。質は悪いが、問題なく船は動く。問屋を通さず独自に仕入れて売る。縄張りはないので海で売る。船が帰ってくる深夜に海で待ち構えている。半額以下で売るので売れる売れる。それでどんどん会社は大きくなった。でも、石油販売業者からは嫌われる。で、海賊と呼ばれた。
日章丸事件
大東亜戦争が始まり、アメリカは日本への石油輸出を禁止する。石油が輸入できず日本がどんどん追い込まれる時代ですね。そして、敗戦。占領下政策の中、石油貿易は完全に禁止。出光は違う仕事をして踏ん張る。
数年後、石油貿易が再開。その時、イギリス資本の石油メジャーに業務提携を求められる。条件に納得しない出光を断る。すると、メジャーは出光の取引先に圧力をかける。結果、出光はどこからも石油が買えなくなる。
そこで、イランとの取引を検討する。当時、イギリスはイランへ石油の買付に来たタンカーは撃沈すると国際社会に表明していた。戦争直後、そんな状況のなか、出光の船である日章丸がイランに向かい、直接取引をして、無事帰ってくる。
日章丸事件(にっしょうまるじけん)は、1953年(昭和28年)に起きた石油の輸入とそれに付随した訴訟および国際的な衝突。
https://ja.wikipedia.org/wiki/日章丸事件
海賊とよばれた男の感想
久々にこの話を見て、またいろいろ考えさせられた。
ルールのグレーな部分をせめるから新しい価値が生まれる。もっと言えば、不合理なルールを破るからイノベーションが生まれる。
だけど、日本人はルールに忠実になってしまった。戦後そう教育されたのかもしれない。
よく言われますよね。
ルールを守る日本人と、ルールを変えるアメリカ人
僕は昔から理由のないルールを守る意味がわからなくて、あちこちで注意されてきた。あちこちで衝突してきた。「なんでですか?」が口癖。面倒臭い、とよく言われた。慣習的なルールや意味のないルールなんか必要ないでしょ。今でもそう思っている。自分が腑に落ちないルールを守る気はない。罰則なければ守らない。そんなことをまた思った。
「永遠のゼロ」は本も映画も見てないので、見ないといけないな。
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