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寺門ジモンが初監督のフード・ラック!肉が食べたくなる!メディアについて考えさせられる!

ジモン監督のフード・ラック

ダチョウ倶楽部の寺門ジモン、いや、ネイチャージモンがコロナ禍に映画監督になっていた。2020年、肉がテーマの映画だ。本当の焼肉映画を作りたいと思ったらしい。ジモンらしい。映画タイトルは「フード・ラック!食運!」なぜ食運なのか?

漫画を読んでいたので、ジモンの肉愛は知っている。

ネイチャージモン1

ナイスネイチャー!

フード・ラックのあらすじ

うだつがあがらないフリーライターが、編集者とともに「本物」だけを集めた新しいグルメ情報サイトの立ち上げを任される。その最初のテーマは焼肉。しかし彼には焼肉との間にあまりにも深い因縁があった。人気焼き肉店を一人で切り盛りしていた母のもとで育ったが、ある事件を境に疎遠になってしまったのだった。

映画の口コミを見ると、まあまあ(笑)。興行収益は大したことないっぽい。

しかし、どんな映画か気になる。これは見るしかない!そう思いながら見てなかった映画が、フード・ラック。

アマゾンプライムでついに見ました!

焼肉うんちく

随所に散りばめられている肉の小ネタはネイチャージモンの漫画に書いていることなので知っている。

  • 肉は炭焼きが一番うまい。しかし素人が焼くならバーナーのほうが均一に焼けてよい。
  • 土日は肉の流通が止まるので、月曜日はよくない。

思っていたより全然いい映画だった。肉がうまそうです。肉のコダワリだけでなくストーリーもよかった。

「よく噛んで、美味しいがきたら飲み込んでよし!」

肉、肉、肉という映画なのだが、思いのほかいろいろなことを考えさせられた。

料理もコモディティ化した

WAGYU MANIAというお店をやってるホリエモン。彼は「料理はもう特別なスキルではない。レシピがあれば誰でも作れる」と言う。

グルメのクオリティもコモディティ化した。だから、うまい料理が売れるのではなく、うまくなくても料理は売ることができる。「うまい」というのは絶対条件ではなく必要条件

消費者は作り手ほど見る目はない。だから、玄人目線のいいモノを作っても、玄人目線の発信を続けても、玄人にしか刺さらない。どの業界でも陥りがちの罠

この映画の登場人物はみんな玄人目線で追求をしている職人だ。彼らへのリスペクトがすごい映画です。だけど、職人の店は小さい、チェーン化はできない。ビジネスとしては微妙かもしれない。だけど、ボクはそういう店が好き。なくなってほしくない。

  • 追求したモノ作りをして、見る目がある人だけの小さなマーケットを狙う
  • 一般大衆向けのモノ作りをして、大きなマーケットを狙う

どっちがいいかなんて正解はない。ただ、理解してないと悩みそう。

メディアと忖度、レビューを書くことの葛藤

料理人の母親に育てられた主人公。料理に詳しくて、肉へのこだわりがすごい。肉マニアなので、有名店だろうが気にせず、ときには厳しいレビューを書く。

そして、彼の厳しいレビューで店が潰れた。複雑な気持ちになる主人公。発信力を持つと、いいことも悪いことも悲しいことも生まれる。

しょぼい店は記事を依頼してくる。しかし、いい店は取材拒否。マネタイズの難しさ、書くことの葛藤。共感しました。

「NHKをぶっ壊す!」で有名な立花孝志さん。フリーライターだったときに、メディアで食べると忖度が生まれるから、パチプロで稼いでライターをしていたそうだ。たしかに誠実なメディアは金にならない。

メディアが育つと、お金をもらえるようになる。お金をもらうと、事実を書いていても「忖度している!」と言われる。そして、利害関係が生まれるとつまらなくなりがち。そうして、マネタイズできてない新しいメディアが生まれる。永遠にその繰り返し。

テレビは利権が生まれて、忖度が生まれて、面白くなくなった。そして、自由なYouTubeに流れた。最近、マネタイズできてきたYouTubeは規制が厳しくなってきた。そして、TikTokに流れる。

広告がうざいと言って、インスタに流れた若者も、有名になると広告がつく。メディアとは広告と切っても切れない関係。そして、大なり小なり忖度が生まれる。そんな感じでメディアについて考えさせられた。

ちなみに、ネイチャージモンについて知らない人は、やりすぎコージのネイチャージモンがオススメです。

そして、今日も肉を食べに行く!

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