赤坂氷川神社に行ったときに大祓い(おおはらい)という神事(神道の儀式)があることを知った。人形を身代わりにして罪を清める神事。心を浄化するようです。キリスト教の人が教会に行って「罪が許される」と言ってるのが意味わからなかったけど、似たような儀式が神道にもあるんですね。人形の紙に名前と年齢を書いて、息を吹きかけて神社に持っていくと、罪が清められるそうです。
年越の大祓式で罪を清める
大祓式(おおはらえしき)は人が知らず知らずのうちに犯した罪や穢れを取り除いて清めて災厄を逃れようとする神事。年2回、6月30日と12月31日に行われます。この神事は古代の法令である「神祇令(じんぎりょう)」に記されていて、毎年6月、12月の月末に京都の朝廷で行なわれていたそうです。
大祓式では、大祓詞(おおはらえことば)を唱えて、人形(ひとがた)と呼ばれる人の形に切った白紙を用いて身についた半年間の穢れを祓います。
人形を身代わりにする儀式
形代(人形)に名前と年齢を書いて、人形で身体の各所を撫でて、息を3回吹きかける。そして、人形を神社の回収箱に納めるんです
書かれているとおりにやってみたら、本当に身代わりのような気持ちになりました。
初穂料を1000円納めたら、お神札(おふだ)と茅の輪(ちのわ)をもらいました。茅の輪は災厄や疫病除け。
いろんな神社でやっているみたい。僕が行ったのは赤坂氷川神社
赤坂氷川神社
赤坂氷川神社は、赤坂にある歴史ある神社。東京の中心だけど、緑が豊富で静かで気持ちいい。派手さはない質素な神社だけど夏祭りには屋台がでて盆踊りが賑やか。東京十社の一つ、好きな神社の1つです。
氷川神社の総本社は埼玉県さいたま市の武蔵一宮氷川神社。紀元前473年(古墳時代)に創建されたと伝わる古い神社です。信仰が強まって、武蔵国(現在の埼玉県、東京都、神奈川県の一部)を中心に分社が建てられて、現在では東京23区内だけで約20社、全国では約200社が存在します。
赤坂氷川神社は951年(天暦5年)に虎ノ門付近に創建されて、1730年に、江戸幕府第8代将軍・徳川吉宗の命令で現在の地(東京・赤坂)に移されて規模が拡張されてます。
赤坂氷川神社は江戸城の裏鬼門(南西)に位置しているんです。裏鬼門は風水で不吉とされる方角で、そこを守るために赤坂氷川神社を創建してます。風水の考えでは、裏鬼門は災いが入りやすい方角とされ、それを防ぐために神社を建てる習慣がありました。吉宗が46歳のとき、彼が将軍に就任して約15年後のことです。
御祭神
御祭神は出雲大社に縁が深い三神。素戔嗚尊(スサノオノミコト)、奇稲田姫命(クシイナダヒメノミコト)、大己貴命(オオナムチノミコト)。スサノオは日本神話で有名な「ヤマタノオロチ」を退治した暴れん坊の神。太陽の神であるアマテラスの弟。個人的に好きな神なんです。
奇稲田姫命はスサノオの嫁。オオナムチはスサノオはの子孫。大国主命(オオクニヌシノミコト)とも呼ばれていて、出雲の繁栄と縁結びを司る神。赤坂氷川神社には、これらの神々が祀られているので、厄除けや家族の安全、縁結びにご利益があるとされています。
中田敦彦 YouTube大学でも紹介されてました。赤坂にはゴージャスな神社もいくつかあるけど、赤坂氷川神社は控えめで質素です。現在の地に遷座させた倹約家の徳川吉宗の性格が、どこか反映されているのかもしれません。
神社のマークである神紋は三つ巴なんですが、徳川の家紋の三つ葉葵と関係があるのかはわかりません
大晦日に大祓式
そんなわけで大祓式です。赤坂氷川神社では12月31日の17時から大祓式でした。大晦日に赤坂氷川神社に行ったら100人ぐらい集まっていました。
先着順で中に入れる(ようです)。時間になると太鼓がなって神事が始まりました。宮司が挨拶をして、神々への祈りを捧げます。
宮司が「足を崩していいよ。」「頭を下げなさい。」って指示してくれるので、その指示に従います。大祓詞が読み上げられて、参列者の穢れを祓ったはずだけど、どれが大祓詞かわからなかった…。
書いた名前が呼ばれるわけでもなく、人形が燃やされるわけでもない。神事は30分ぐらいで終わって、みんなゾロゾロと帰っていきました。神道の儀式は日本人の国民性に影響を与えていると思う。これからは年末は年越の大祓式に行くことを恒例にします。
コメントを残す