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映画「偏向報道」レビュー|偏向はテレビ局のため、演出は視聴者のため

映画「偏向報道」

兵庫県民なので、「偏向報道」というタイトルが気になって内容も確認せず見に行った。予想通り兵庫県の斉藤知事問題を連想させる内容。怪文書、おねだり、知事のパワハラ、みたいなキーワードがでてきてマスコミのひどい偏向報道の実態が描かれている。

映画「偏向報道」のあらすじ

この映画は、兵庫県の知事問題をモチーフにしているけど、東京が舞台のフィクション。テレビ局の裏側を舞台にした社会派サスペンス。結論ありきで映像を作っていくテレビ局の構造や、テレビ局と下請け制作会社の力関係がわかりやすい。

主人公は地方テレビ局の下請け制作会社で働く女性ディレクター(鳥居みゆき)。捏造映像を作ってでも報道したいディレクターと、それが真実ではないと知り、放送を止めたい主人公の対立が描かれる。

映画「偏向報道」のテーマ

映画の最後、「偏向と演出の違いは?」と聞かれた主人公は、こう答える。

「偏向はテレビ局のため、演出は視聴者のため」

この一言が、この映画のテーマなんだと思う。

ビジネスだからテレビ局の利益のためにコンテンツ作るのは構造上仕方ない。だけど、限度が狂っているとやばい。さらに言えば、利権や外部からの圧力で、そのバランス自体が崩れているのが今の日本のマスコミ問題。

この映画で、知事を陥れたい番組制作者は、インタビューした映像を、編集によってまったく違う映像に変えて放送しようとする。都合のいい部分だけを継ぎ接ぎして、音声を変えて、口の動きがわからないようにモザイクをかける。番組制作の裏側というか、暴露です(笑)。

荻野欣士郎監督

劇場に入る時に、礼をしてくる人がいた。スタッフかなと思っていたら、荻野監督だったみたい。帰りにいたら感想を伝えようと思っていたけど、いなかった。Wikipediaでプロフィールを見たら興味深かった。

荻野監督はテレビ朝日の契約ディレクターとして報道現場を経験して、その実体験をもとに本作を制作しているんです。偏向報道に関わった経験もあると書かれていてびっくり。

その後は、NHK党、立花孝志の専属カメラマンとして、会見や党総会のほか立花の演説などの撮影や配信を担当

https://ja.wikipedia.org/wiki/荻野欣士郎

兵庫県知事問題も詳しそう。と思ったらクラファンも発見!

オールドメディアの問題点を広く伝えていく“映画「偏向報道」”を作りたい!

750万を集めて作った映画。それが「偏向報道」でした。本当に監督の実体験に基づく内容だったとは…。リアルだ。

その後、監督のポストも発見して、完全に兵庫県の話だとわかりました(笑)。

客層

水曜日15時からだったけど、177席ある劇場の半分以上が埋まっていた。興味深かったのは年配が多かったこと。杖をついている人も多かった。テレビの偏向報道に問題意識があるのは、ネットで情報収集する若い世代と思っていた。平日の昼間だからというのもあると思うけど、年配の方も興味あるんですね。マスコミやオールドメディアを敵にまわす内容だけど、テレビのニュースキャスターも見に来てました。

もう1つ気になったのは、なんとなく臭かったこと。映画館なのか?客層なのか?ニンニク臭い人もいた(笑)。

池袋シネマ・ロサ

東京でも上映している劇場が少ない。唯一上映していた池袋のシネマ・ロサという映画館にはじめて行った。地下のスクリーンは、座席が後ろになるほど下がっていくパターン。これははじめて。

この映画、一般ニーズはないかもしれない。だけど、よかった。メッセージ性が強い映画はしんどいものも多いけど、90分でコンパクトにまとまっていた。

適度にシリアス、適度にエンタメ

戸塚ヨットスクールの戸塚氏が、加工された情報をインテリジェンスと呼んでいたのを思い出した。

「ニュースは、インフォメーションとインテリジェンスがある。マスメディアはリベラルの物差しでインフォメーションを加工してインテリジェンスにするから偏向報道なんだ。」

戸塚語録