僕は格闘技が好き。だけど格闘技が好きというよりはメディアに興味がある。
人の24時間を各メディアがとりあって広告を流す。
まだテレビは強力。ネットがテレビに勝つには、テレビで放送できないモノを出すのがいい。その1つで当たったのが格闘技。
格闘技の変化
格闘技はテレビで放送できなくなっていた。だから、YouTubeに行った。ABEMAもそこを狙う。その結果、大きなビジネスになってきている。なんで盛り上がったのか、何が違うのか。そういう目線で見るのが楽しい。
「お笑い芸人の雛壇はスマホ時代には成立しない」キングコングの西野がそう言っていたが、格闘技の試合はスマホサイズにフィットしていたのかもしれない。
那須川天心と武尊が戦ったTHE MATCH。テレビ時代を生きたRIZINの榊原代表は最後までテレビ放送にこだわった。が、フジテレビが降りてテレビ放送できなかった。朝倉未来は「テレビがダメならペイパービューでいいじゃん」と言って炎上。結果、50万PPV。5000円だから25億!
格闘技はソーシャルメディア時代にあっている。演者全員がメディアを持ち、試合でもメディアでも戦う。個人競技なのがいい。炎上が生まれる。拡散される。
そして、エンタメ要素が高いブレイキングダウンのような新しい格闘技が生まれてきている。
お笑いの変化
テレビの規制は強くなり、お笑いは変わった。面白いことがやりにくくなった。テレビはプレイヤーに限りがある。だから、使われる立場でのお笑いの需要が高い。
テレビ業界に居場所を作れなかったキングコングの西野はオンラインサロンで成功。カジサックはYouTuberとして成功。カジサックの後を追うように、オリエンタルラジオの中田敦彦がYouTubeで大成功!
雛壇で笑わせるのは避けて、漫才やコントで笑わせる枠から飛び出した。お笑い芸人という肩書きはタレントに変わった。
中田敦彦と千原ジュニアのYouTube対談がめちゃ印象的。ジュニアが「中田とはジャンルが違うからなあ。」と言っていたんだけど。後日、中田は1人で対談を振り返り、「ジュニアさん、僕は同じ競技をしているつもりなんですよ!」って言っていた。お笑いの定義は人によって違う。
そして、仕組みの中で競争するより、定義を変えるヤツが強い。
テレビに居場所がある松っちゃんもいろいろチャレンジしていた。だけど、居場所ができると繋がりができて、切れ味が悪くなる。アマゾンプライムでもチャレンジしているのはエライと思う。だけど、正直イマイチ…。
テレビでの居場所を失った宮迫。彼も結果的にYouTubeで成功している。彼らがもしテレビに居場所を作れていたら、YouTubeをはじめてなかっただろう。
YouTubeの今後
何かが壊れれば、何かが生まれる。
中途半端に維持できている状態が一番ヤバい。
そんなときは、いっそ壊れたほうがいい。
日本もですね…。
初期のメディアは楽しさ重視で盛り上がる。盛り上がるとスポンサーがつく。ビジネスになる。利権が生まれる。忖度が生まれる。そして面白くなくなる…。mixiもFacebookもみんな同じ。
いまテレビよりYouTubeのほうが面白い。でも、YouTubeもマネタイズできてきた。利権が生まれてきた。規制が入ってきた。どう面白くなくなっていくのか。そして、新しいプラットフォームはどう生まれるのか。VRなのかもしれない。
プラットフォームが変わればコンテンツも変わる。そういう変化が面白い。
2000年にテレビを引退した上岡龍太郎の話に通じる。
マクルーハンの「メディアはマッサージである」を久々に読んでみたくなった。実家に帰ったら探してみよう。
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