熊本城は熊本県熊本市にある日本の名城の1つ。はじめて熊本に来たんですが、城に行くと、その土地の歴史を学べるので面白い。
ボランティアお城ガイド
入場料は800円。総合観光案内所にボランティアガイドがいて定期的にツアーを開催しているので参加しました。天守閣までの道のりを歩きながら案内してくれます。

所要時間45分って書いてたけどもっとありました。熊本城は結構広いです。かなり楽しかったです。当日行けば参加できるのでぜひ利用してください。
熊本城を知ることは加藤清正を知ること
加藤清正は熊本城を築いただけでなく、治水工事や農業の発展にも貢献したので、今でも熊本市民に愛されていて、清正公(せいしょこさん)と呼ばれています。土木を改善したことが評価されているそうです。

天守閣に向かう道路に「丸い円」のマークの旗があります。この「蛇の目のマーク」が加藤清正の家紋。
槍の名士で虎退治をしたという話もありますが、実際には槍ではなく鉄砲を使ったのではないかとガイドは言ってました。「隈本」から「熊本」へと地名が改めたのも加藤清正です。

また、熊本はからし蓮根が有名だけど、正月や祝い事ではからし蓮根を食べるそうです。昔は熊本城の堀にハスが咲き、蓮根が採れたそうです。
熊本城おもてなし武将隊
天守閣に向かうときに、甲冑を着ている人たちがいたので、コスプレしている一般人かと思いきや、「熊本城おもてなし武将隊」という方々でした。

加藤清正・黒田官兵衛・細川忠興と名乗って、熊本城の前でパフォーマンスしてました。
熊本城の歴史
天守閣はいろんな展示があってなかなか見応えがありました。
熊本城は1607年に加藤清正が築城。江戸時代に入って争いがなくなってから作ったのに慎重すぎるほど鉄壁の城。複雑な防御構造を持ち、大きな石垣があります。特に「武者返し」と呼ばれる反り返った石垣が有名で、「難攻不落の城」と言われています。
加藤清正はカリスマだったけど、熊本藩の二代目藩主になった加藤忠広はボンクラで、領民からの不満が高まり、細川氏に藩主が交代するんです。細川忠興は財政や領地の管理に優れていて、熊本は安定していきます。熊本城も細川氏によってさらに強化され、現在の姿に近いものが作られていったわけです。




熊本城は天下普請(てんかぶしん)で作られた城とは違い、加藤清正が自費で築いたそうです。他の城は各藩が資金を負担し、石を競い合って献上したけど、熊本城は南蛮貿易の利益を活用しました。
熊本では小麦粉が採れたので、当時は国内需要が少なかったので輸出しました。さらに銀や硫黄も一緒に海外へ輸出し、その利益を大阪や京都での商売に回して城の建設資金に充てたそうです。
西南戦争で西郷隆盛が落とせなかった
熊本城が使われたのは1回だけ。幕末の西南戦争(1877年)の時なんです。
旧政府軍はこの熊本城に立て籠もって戦った。攻撃したのは西郷隆盛率いる薩摩軍。約50日間籠城した旧政府軍は持ちこたえて、反撃された西郷隆盛は「加藤清正に負けた!」と言って退却したそうな。

そこで熊本城は焼失しましたが、その後再建されました。しかし、2016年の熊本地震で再び大きな被害を受け、あちこちが崩壊しました。復旧作業が進められていて、天守閣は2021年に再建されました。
江戸時代以前に建てられた天守がそのまま残っている城のことを現存12天守と言いますが、熊本城は鉄筋コンクリートで復元されたため、「現存12天守」には含まれていません。
西南戦争で本丸御殿などが焼失したけど、実は先に燃やして相手の目的をなくしたのではないかとガイドは言ってました。「ウクライナ戦争でもそうだけど、戦争の戦い方はいつの時代も似ている」と説明していて、なるほどなあと思いました。
日本⚪︎⚪︎城
日本⚪︎⚪︎城って山ほどあります。各自が自由に言っているので明確な定義があるわけじゃないようです。日本三大名城と日本三堅城は大阪城、熊本城、名古屋城。熊本城が入ってるけど、地域によっては異なるようです。
「国宝5城」「重要文化財7城」は「復元」や「再建」ではなく、当時の建築がそのまま残っている城です。だから、「現存12天守」は文化財として歴史的価値が非常に高いです。日本は地震もあるし、建築基準法もあるから、昔のまま残すのは難しいですね。
熊本城ミュージアム わくわく座
総合観光案内所の隣に、わくわく座という2階建ての小さいミュージアムがあります。1階と2階では定期的に10分ぐらいの映像が流れていて、熊本の歴史を学ぶことができます。
熊本城の入場料は800円、わくわく座の入場料は300円。まとめて買うと850円。熊本城とセットがお得です。
ここで侍や忍者の衣装を借りて、コスプレして熊本城に行ってる方がチラホラいました。
熊本の半導体バブル問題
近年、熊本には台湾のTSMCなど半導体企業が進出し、半導体バブルが起きています。半導体の製造には大量の水が必要で、「1日70トンを消費する」ってツアーガイドが言ってました(0️⃣が間違っていたらすいません)。熊本は井戸を大切にする文化があり、地下水を守るために地下鉄が少ないという特徴もあります。
熊本はもともと農業が盛んな地域ですが、高齢化した地主が農地を売り、工業地へと変わりつつあります。この影響で農地が減少し、熊本の課題となっている。ちなみに、台湾の半導体企業の求人が見たくてハローワークに行ったけど、外から見えずに狭そうだったので断念した
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