名古屋に来たら絶対に行きたい熱田神宮。三種の神器のひとつ「草薙剣(くさなぎのつるぎ)」が祀られていることで有名。
1900年以上の歴史がある古社で、皇室との関わりも深く、明治以降は国家神道の中心のひとつとして崇敬を集めてきました。日曜日の朝8時ごろに行ったけど、すでに人が多くてビックリ。9時を過ぎると参拝客や観光客でにぎわっていました。
神話と歴史でたどる熱田神宮千九百年の歴史
参道の横には神話と歴史的な出来事の説明が掲示されています。この展示を「神話と歴史でたどる熱田神宮千九百年の歴史」というそうですが、知らないこともあって勉強になります。


歴史の説明が横に続いていて見応えがあります。

参道を進むと鳥居があって、その奥が本宮です。

本殿はカタチがかっこいい。屋根の上には刀のように突き出た「千木(ちぎ)」と、金色の円柱「鰹木(かつおぎ)」が並んでいます。これは「神明造(しんめいづくり)」と言って、伊勢神宮と同じ。
御祭神は「熱田大神」。草薙剣を御霊代として祀る、天照大神(アマテラス)の分身といわれています。ほかにも、日本武尊(ヤマトタケル)や素戔嗚尊(スサノオ)など、草薙剣にゆかりのある神々が一緒に祀られています。
無料ボランティアガイド
ここは無料ボランティアガイドがいるので、説明してもらうのがおすすめ。丁寧に歴史を教えてくれます。まず大前提として、僕は熱田神宮に来ると草薙剣が見れる気がしてましたが、見れません(笑)。神聖なものだから直接見れない。天皇陛下や熱田神宮の宮司でさえ、実物を見ることは許されていない。三種の神器を直接見た者が祟りによって病気になったり亡くなるという言い伝えもある。ガイドの話では、かつて実物を見た数人のうち、一人は失明し、一人は命を落としたという伝承があるそうです。
三種の神器(八咫鏡・草薙剣・八尺瓊勾玉)は、全部見れない。天皇の即位の儀式ででてくるけど、神器を納めた「箱」が登場するだけ。誰も見たことないのに1900年も信じられている。神道の力はすごい。

あと、熱田神宮のシンボルマークが豊臣家の紋に似ているんです。ガイドさんに聞いたところ、形は似ているけれど、実際は別のもので、熱田神宮の神紋は「五七桐に笹竹(ごしちのきりにささだけ)」といって桐の花をモチーフにしているそうです。皇室ともゆかりがあるから、格式の高い紋章が使われているそうです。時間があれば、もっと詳しくお話を聞いてみたかったです。
境内にある「草薙館(くさなぎかん)」と「宝物館(ほうぶつかん)」は必見。どちらも30分は見ておきたい。
宝物館
「宝物館」は9時からやっていて、展示の内容がとても興味深い。神様の衣装が展示されていて、「人間のサイズがわからなかったから少し大きめに作った」と説明があり、ちょっと微笑ましかったです。お面の展示も迫力があってかっこよかった!

日本書紀の巻物もあって、こんなところにあるの?と思いました。法華経の写経があるんですが、信じられないほど細かく美しい文字。極細字法華経と書かれてました。隷書体(れいしょたい)もかっこいい。もちろん刀もありますよ。撮影禁止なのが残念。
剣の宝庫 草薙館
「草薙館」も9時からです。草薙剣は展示されていないけど、刀剣に詳しくなくても楽しめる。建物の外から見えるガラスには、真柄十郎左衛門(身長2m10cm!)の影があります。この人を知らなかったけど有名みたいです。

部屋が2つあって、1つは刀の展示室、もう1つは刀の体験室です。
展示室は撮影禁止。東京の刀剣博物館と比べるとコンパクトにまとまってます。二メートルを超える大太刀がいくつかあって、その巨大さには圧倒されます。「こんなものを本当に持って戦えたのか?誇張されているんじゃないか?」と、思わず考えてしまいました。
奥では神話の映像が流れていて、ヤマタノオロチやヤマトタケルの話が流れていました。草薙剣の由来は火に囲まれたヤマトタケルが「草を薙ぎ倒した」ことから名付けらています。
真柄十郎左衛門の大太刀のレプリカ「末之青江拵」
体験室では刀が持てて撮影OKです。関市で語り継がれている豪傑、真柄十郎左衛門が振るったとされる大太刀のレプリカ「末之青江拵」がありました。


このレプリカは総長が3.4m、重さは約10kg。

めちゃ重くて、こんな巨大な刀を携えていた戦国時代の強者たちが想像できない。実際に手に持って写真撮影ができるのはいいですね。
そして、この巨大な刀を振りまわしていた真柄十郎左衛門は姉川合戦で負けちゃうことを関市に行ってから知りました。
草薙館は入場料500円、宝物館が700円、セットチケットは1000円。
参拝後は「宮きしめん 神宮店」でうどんを食べるのが定番みたいです。朝9時から大繁盛していました。結構広いので、時間に余裕をもって訪れるのがおすすめです。





















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