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『この世界の片隅に』をやっと見た|戦争中の広島の暮らしを描いた映画

この世界の片隅に

岡田斗司夫さんが絶賛していた『この世界の片隅に』をやっと見た。広島での戦争の話ぐらいしか前情報はなかった。まったりしたテンポで物語が展開していくので、最初の40分ぐらいで2回ぐらいコクリとなってその日は寝た。翌日に続きを見たら最後まで没頭して、最後は正座して見ていた。

『火垂るの墓』のように、戦争中の普通の人たちの生活を描いた映画。原作は、こうの史代の漫画『この世界の片隅に』。2016年に片渕須直監督によってアニメ映画化されました。

主人公は、広島市江波(えば)で育った女性・すず。1944年、18歳のすずは呉(くれ)の北條周作に嫁ぎます。呉は日本海軍の重要な軍港だったので、戦争が激しくなるにつれて空襲が増えていきます。でも、映画の中心は戦いではなく、日常生活。すずは配給された食料で毎日の料理を工夫し、着物をほどいて服を作り、家族と暮らし、近所の人たちと付き合いながら生活します。

作者はものすごく取材して、戦時下の状況を調べたそうです。戦争は、普通の生活のすぐ隣にありました。空襲で街が焼かれ、食料が不足し、家族が傷つき、すず自身も大きな被害を受ける。空襲警報は日常になってきているけど、本当の日常じゃない。コロナの時を思うと、みんなパニックになっているイメージがあったけど、戦時下の日本は統率がとれていました。当時の戦時下の非日常の生活がどんなものだったのかを感じさせられます。

1945年8月6日、広島に原爆が投下されたときの描写もリアル。戦争中でも笑うし、一家団欒で家族と食事をします。大切な人が亡くなり、遺骨が運ばれてくることも日常化して、恋愛もします。失敗もします。くだらないことで怒ったりもします。

見終わった後に調べて知ったんですが、クラファンで資金調達しているんです。エンディングロールにつらつらと名前が出てくるのは、クラファンのサポートへのリターンでした。知ってる人の名前もありました。

『火垂るの墓』はヒットした。原作も評価されていた。それでも、この映画の製作には資金集めが必要だった。クラファンで3,000人以上から約3,900万円を集め、その支持を示して本編製作につなげた。なぜ、ここまでして資金を集める必要があったのか。調べていくと、それもこの映画について考えさせられるところでした。

Makuake|片渕須直監督による『この世界の片隅に』(原作:こうの史代)のアニメ映画化を応援|Makuake(マクアケ)

見終わったとき、複雑な感情で、感想を言語化しにくい映画でした。

泣けるけど、悲しい悲劇的な内容じゃない。この間、長崎に行ったばかりなので戦争の話が続くタイミングなのかもしれない。広島にもまた行かないといけない。