関西人の僕はお好み焼きはよく食べるけど、もんじゃ焼きはあまり食べたことがなかった。東京に住んでもう10年以上経つけど、もんじゃ焼きを食べたのは数回だけ。
そんな僕だけど、もんじゃ焼きが好きな人からいろいろ教えてもらううちに少し詳しくなったのでまとめておく。
もんじゃ焼きで有名な月島の歴史
もんじゃ焼きの発祥の地として有名な月島。この場所の歴史が面白い。月島は埋立地で、地図を見ると美しい長方形をしています。
そもそもこの辺りは石川島と呼ばれていて、隅田川河口に広がる小さい三角州でした。石川八左衛門正次さんが住んでいたんです。江戸時代の地図を見るとよくわかります。

そこに、江戸幕府を築いた徳川家康が、摂津国佃村(現在の大阪市西淀川区)から漁師を招いて開拓させたんです。そこが、「佃島」。

上空から見ると四角い佃島。住吉大社があって、橋で繋がってます。佃煮の発祥の地です。
佃島の住吉大社
佃島の住吉大社の御祭神は大阪の住吉大社と同じですが、徳川家康も祀られています。

神社に行くと、「漁夫33人と大阪の田蓑神社(たみのじんじゃ)の神職を連れてきた。リーダーは森孫右衛門(もりまごえもん)。」と書かれています。

その後、埋立地は広がって、月島ができて、勝どきができていったわけです。

いまは高層ビルが立ち並んでます。
石川島資料館
月島の歴史は、「石川島資料館」に展示されています。小さい資料館だけど、埋立地が広がって、製造会社ができて、刑務所(人足寄場)が作られたことが説明されています。
下の映像もわかりやすいです。
そういう歴史がわかってくると、も、もしかしたら、月島のルーツは関西人?
そう思うと、関西人としては月島でもんじゃ焼きを食べないわけにはいきません!
お好み焼きともんじゃ焼きの違い
やっと、もんじゃ焼きについてです。
歴史的には、もんじゃ焼きの起源は、江戸時代末期に子供たちが鉄板に生地で文字を書いて覚えながら食べていた、「文字焼き」と言われています。葛飾北斎が描いた北斎漫画(ほくさいまんが)がよく紹介されてます。初版は1814年なので江戸時代後半、第11代将軍 徳川家斉なので、まだ鎖国していた時代です。

もんじゃは、ドロドロになった小麦粉の生地を鉄板に広げて焦げた部分を小さいテコで取って食べる、東京ローカルフードです。農林水産省の「農山漁村の郷土料理百選」に選ばれた東京都の郷土料理。Tokyo-style hot-plate pancakeと紹介されています。
材料はお好み焼きとほとんど一緒ですが、見た目や食べ方は全然違います。初めてもんじゃ焼きを食べたとき、「ゲロみたい…」って思った(笑)。
ボクはもんじゃ焼きは好きですが、オートミールは今でも気持ち悪い。だから、海外の人にもんじゃ焼きをオススメするべきか悩みます。ソースやマヨネーズで仕上げられたお好み焼きは、見た目が美しい。似ているようで全然違う。
月島でもんじゃ焼きを食べるなら「総合案内所」の割引券がお得
月島には「もんじゃストリート」と呼ばれるストリートがあり、月島西仲通り商店街の両サイドに約400mにわたって、もんじゃ焼きのお店が並んでいます。

月島駅から歩いていくと、まず「総合案内所」があって、そこから壱番街、弐番街、参番街、四番街と区画に分かれています。公式サイトの地図では、2026年3月時点で加盟店舗は51店。加盟してない人気店もあるので、実際は80店舗ぐらいある。
総合案内所では1100円分の食事券が1000円で販売されているので(有効期限なし)、食事券を買ってからお店に行くと1割引です。
ただし、ランキングでも常に上位のもへじは「月島もんじゃ振興会協同組合」に加盟してないので食事券が使えない。定番の明太子もちもんじゃが食べたいなら、席数が多い総本店がおすすめです。
老舗もへじ「明太子もちもんじゃ」
明治4年創業の老舗店もへじ。月島だけでも本店・総本店・はなれなど5店舗あって、東京に約15店ある人気店です。


本店と総本店があるけど、本店が1号店で、総本店は拡張的に作られた大箱の店舗です。本店はもんじゃストリートの奥の方にあるけど、カウンターとテーブルが数席だけ。狭いです。ランチタイムも混んでいることがあるので注意です。
もへじの一番人気メニューは、明太子もちもんじゃ(1780円)。人気のトッピングはチーズです。もんじゃ焼きはお客が自分で焼く店が多いけど、もへじはランチでもスタッフが焼いてくれる。手際よく作ってくれるので、焼き方がわからなくても安心。観光客でもハードル低い。
最後に青のりをかけてくれます。豊洲市場水産仲卸から魚介類を仕入れていて、出汁がしっかりしています。具材のバランスもよくてシンプルだけど美味しい。誰が考えたのか知らないけど、明太子と餅っておいしいです。どこで食べてもおいしい。
来る実「甘えびもんじゃ」
月島に住んでいる友達に教えてもらったオススメのもんじゃ焼き屋が「来る実(くるみ)」。本当においしい!月島もんじゃストリートの四番街の路地を入ったところにあります。小さなお店で、4人用テーブルが4席ほど。予約必須です。
来る実で注文すべきは「甘えびもんじゃ」!大きな甘えびが入っていて、インパクト抜群のもんじゃ焼きです。お店の看板メニューみたいで、甘えびもんじゃだけはお店の人が丁寧に作ってくれます。

もんじゃ焼きはどこで食べても同じだと思っていたけど、作り方が他のお店と違って面白かったです。

鉄板の中央でもんじゃ焼きを作りながら、エビの頭と尻尾は鉄板の端でカリカリになるまで焼かれる。これがまた絶品。エビ煎餅です。
細かく刻まれたエビがたっぷり入ったもんじゃはエビの旨みがしっかり感じられてうまい!

真っ赤な紅生姜お好み焼きは、豚なしでも美味しくて新発見。豚焼きそばも、もんじゃと同じ作り方で面白かったです。
食後にはデザートの「あんこ巻き」を食べました。季節の巻物というメニューがあって、この日はアールグレイあんこ巻き。アールグレイの香りとあんこってあうんですね。ビックリしました。
4人で行くのがベストです。いろいろ食べられますからね。ただ、来る実は人気店で混み合っているのでゆっくり話したいようなシーンには向かない。
食事の共有は絆を深める
もんじゃ焼きは鉄板の上でみんなでシェアするのがポイント。当然テイクアウトできません。食べ物をシェアするのが嫌いな人がいますが、ボクは好きなんです。何かを共有することで、共同体になるというか、なんだか儀式的な意味を感じるんですよね。
盃を交わす儀式も、単に飲み物を分け合うだけじゃなく、相手と心を通わせる瞬間だと言われています。結婚式や成人式でも、盃を交わして新しい関係を示すし、映画でもヤクザが盃を交わしているシーンがありますよね。ビールをジョッキで頼むのではなく、瓶で注文して注ぎ合うのも同じ。
煙を炙る行為も、みんなで同じ時間や空間を共有することを意味しています。お香を焚いたり、焚火を囲むのも同じです。日本の伝統的な儀式や日常生活には、こうして「何かを分かち合う」ことを通じて、共同体意識や人間関係を作り上げる側面があると思います。だから、鉄板を囲んでみんなで1つのもんじゃ焼きを小さなテコで食べるって、絆を深める(はず)なんですよね。
東京旅行ではもんじゃ焼きを食べて親睦を深めてください。
よくある質問
「来る実」のようにが少ない店は、事前予約が必須。特に週末のランチやディナータイムは、予約なしだと数時間待つこともある。一方で「もへじ」のように店舗数が多い店は、回転が早くて予約なしでも入れるタイミングがある。
1枚1,200円から1,800円くらいが相場。トッピングを豪華にしたり、お酒を飲んだりすると、1人あたり3,000円から4,000円くらいになる。
お店によってスタイルが違う。例えば「もへじ」や「来る実」の看板メニューはスタッフが焼いてくれるから、初めての人でも安心。自分で焼くスタイルの店も多いけど、店員さんに声をかければコツを教えてくれる。















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