乃木坂に旧乃木邸というのがあるんです。乃木希典(のぎ まれすけ)将軍の家です。通常は外観しか見れないけど、毎年9月に邸内の一部公開があるんです。
東京観光で旧乃木邸
11月にも一般公開があったので行ってきました。事前予約はできません。20分単位ぐらいで人数制限がありますが、すぐに入れました。
坂の上の雲のドラマで、柄本明さんが演じていたのが乃木将軍
乃木将軍のことがよく分かってなかったけど、のちに調べると、坂の上の雲のドラマで、柄本明さんが演じていたのが乃木将軍でした。やっと繋がった。
乃木将軍は、日露戦争のときに、旅順での戦いを指揮していました。白たすき隊を編成して突撃させてたくさんの戦死者が生まれた。戦死者への責任から自害したいと明治天皇に伝えると、「私が死ぬまで絶対死ぬな!」と言われて、戦後、学習院大学で教える立場になったそうです。そして、明治天皇が死んだときに、この乃木邸で自害しています。奥様も一緒に自害したようです。その部屋は「自害の部屋」と名付けられて、そのまま残っています。
彼の生き方は日本の武士道を表しているということで、乃木将軍は海外では有名みたいです。ちなみに、今回、白たすき隊のことを少し調べたんですが、日露戦争において、203高地を奪ったことより、玉砕覚悟で突っ込んできた白たすき隊のほうがロシアには脅威だったという話もあるようです。そういう可能性もあるなと思いました。大東亜戦争もそうですが、突撃してくるやつは怖いですよ。坂の上の雲のドラマでは、白たすき隊は無謀な指揮と無惨な戦死として描かれてましたが、本を読むとまた違うのかもしれません。戦争や突撃を美談にしたくないから情報はコントロールされているのかもしれないですね。
将軍はドイツに留学していたので、建物には西洋の様式が組み込まれていました。1階の天井は低いです。襖も低い。170cmの僕の身長より少し高いぐらいです。当時の日本人は背が低かったのがわかります。しかし、2階に上がるとキッチンなどの部屋は天井が高い。今でも高く感じるから当時はかなり高かったのでしょう。そして、和室と洋室っぽいのがあります。いま見ると完全に日本家屋ですが、当時は目新しい建物だったんだと思います。
乃木坂の由来
乃木坂は江戸時代には幽霊坂と呼ばれていたそうです。だけど、1912年9月、乃木希典大将の殉死を悼み、赤坂区議会が乃木坂と改名したそうです。周辺の地域も乃木坂と呼ぶようになって、1972年10月20日に開業した東京メトロの千代田線の駅が乃木坂駅と命名されたことにより、地域名として一般化したようです。そう考えると乃木坂48って結構重い名前ですね。勉強してから行くと感慨深い場所です。
旧乃木邸のポストカード
昔は撮影可だったようですが、現在は撮影禁止でした。でも、無料なのに帰りにポストカードをもらいました。自害の部屋の写真は売り切れでした。
AKASAKA PARKS(赤坂パークス)というサイトに「旧乃木邸バーチャルツアー」があるので興味ある方は見てみてください。
コメントを残す