1872年創業の和菓子店たねやの4代目代表取締役社長 山本 昌仁さんの著書「近江商人の哲学「たねや」に学ぶ商いの基本」です。滋賀に行ったとき、ラ コリーナ近江八幡 たねやに行ったんですが、そこで興味を持って読みました。
たねやの会社宣伝と、商品宣伝、そして滋賀宣伝です。知らないことが多かったから勉強になったし面白かった。会社に興味を持ったし、滋賀という場所にも興味を持った。
近江商人とは
近江商人という言葉を知らなかった。大阪と東京を移動するとき、通過地点だった近江国(現在の滋賀県)に近江商人と呼ばれる商人がいた。近江に本宅を置き、各地で仕入れて、各地で売った。足を使ったせどり。
成功の裏には、「三方よし」という考え方があるようです。「売り手によし、買い手によし、世間によし」というのを大切にしているそうです。そんな理想論が成り立つのか?という気持ちもある。だけど、近江八幡に行ったとき、滋賀には長く続いている企業があるの実際に見たから、妙に納得させられた。あと、アメリカ人建築家のヴォーリズとのエピソードも興味深い。
和菓子で有名なたねやですが、息子さんが生まれたときに、奥さんが「これから西洋文化の時代だ。西洋で修行してこい。」と言って、息子の1人が西洋で修行して帰ってきて、クラブハリエが生まれたそうです。たねやすごい。クラブハリエすごい。
和菓子は日本の文化
実は、和菓子を食べない。お菓子にあまり興味ない。だけど、日本人として和菓子のことを知っておきたいと思った。去年大奥を見て、花びら餅を知って、正月に花びら餅の食べ比べをした。たねやのも食べたが、たねやの花びら餅には紅色の菱餅が入ってるそうです。もちろん知らなかった。催事による和菓子も知らなかったし、季節ごとに和菓子があることも知らない。
ちなみに、たねやには原始米で作った餅がある。その一方で、正月の花びら餅にはトレハロースが入っているからモチモチ感がすごくて日持ちする。相反することもしつつ、試行錯誤しながら商品開発している印象を受けた。
父から教わったことがあるとすれば、菓子作りではなく、食べ方でしょうか。和菓子は必ず手で食べろと教わりました。手で触れば、口に入れる前にもうその状態がわかる。非常に職人的な感覚ですが。

本に書いてましたが、ラ コリーナ近江八幡にはバームクーヘンのバームマンを置くアイデアがあったけどボツになったそうです。絶対にバームマンがあった方がよかったと思う。残念です。





















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