砂の美術館は鳥取砂丘のすぐ近くにある美術館。毎回テーマを替えて砂像(さぞう)の展示をおこなっているんです。正直期待してなかった。砂で作ったオブジェクトがあるぐらいと思っていた。30分もあれば十分見終わると思っていた。でも、めちゃよかったです。
エコなアート、砂像
最初に砂像の作り方が解説されています。砂像って、土を水で固めて削ってるだけなんです。展示が終わったら土を崩して再利用。エコなアートです。残念なのは、建物や入口は公民館みたいでしょぼいこと。でも、展示は面白い。
砂の美術館がスタートしたのは2006年。毎回テーマが変わるんですが、訪れた2025年7月はテーマが日本でした。16回目にしてはじめてテーマが日本だったんです。1階のフロアに作品が展示されていて、神話、江戸、近代とさまざまな作品がありました。
砂像彫刻家の茶圓勝彦
第1回から茶圓勝彦(ちゃえんかつひこ)という方がプロデューサーをしていて、第1回は屋外。彫刻家も3人ぐらい。どんどん規模が大きくなって現在に至るそうです。今回は彫刻家が21名、日本人が数人でほとんどが海外の方。

共同作業じゃなくてそれぞれが砂像を作ってるんです。彫刻家によってかなり作風が違う。完全に立体な作品もあれば、平面的な作品もあります。
日本神話 国生み・神生み Andrius Petkus
一番好きだったのは、神話の作品で、ヤマタノオロチを退治するスサノオ。入場すると目の前にドーンとあります。

刀が小さくて笑ってしまったけど迫力がありました。左には出雲大社があって、奥にはイザナギ とイザナミが国を作ってます。

タイトルは「日本神話 国産み・神産み」。英語だと、Japanese Mythology Creation of the World and the Gods。リトアニアのSand SculptorであるAndrius Petkus さんの作品。インスタを発見したのでリンクしておきます。
説明文にもしっかり日本神話について書かれている。古事記が好きなので、日本の神話をテーマにした作品を海外の人が作ってるのが興味深い。
奈良の大仏 鎮護国家 Wang Jie
中国のワンさんが作った「奈良の大仏」も迫力がありました。

中国の方が奈良の大仏を作ってるのもいい。鎮護国家(ちんごこっか)とは、仏教の力で国家を鎮め、護るという思想。

残念ながら、制作者のワン・ジェさんのインスタはなかった。

2階にあがると作品が一望できる。屋外にも少し作品があります。あと、子供向けだと思うけど、1日何回か砂像体験が開催されています。作った作品を持って帰れないのは残念だけど、時間があればやってみたかった。
作品全体でテーマがあって、それぞれの作品にもストーリーがあるのがとてもいい。来場者は日本人が多かったけど、海外旅行者にも認知されるといいですね。
砂の美術館の第16期展示「砂で世界旅行・日本」は2025年4月25日(金)~2026年1月4日(日)。入場料は800円、鳥取に来たらまた来ます。






















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