VoiceTra(ボイストラ)という翻訳アプリを入れてみたら、よくできていてビックリした。VoiceTraは話しかけると外国語に翻訳してくれる音声翻訳アプリ。翻訳できる言語は31言語。国産アプリです。作っているのはNICTという団体です。総務省所管なんです。無料です。
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VoiceTraを作っているNICT
ただーし!
残念ながら、このVoiceTra(ボイストラ)というアプリは、デザイン、ブランディングという観点がすっぽり抜けています。技術者集団が仕切るとこんな感じになるんです。アイコンはダサい。わかりにくい。アプリのアイコンにNICTの文字はいらんでしょ。アプリのUIも配慮されてないから、シンプルなのにちょっと使いにくい。Apple Storeの評判を見てもあまりユーザビリティに触れている人がいないのが不思議。VoiceTraのウェブサイトもあるけど、洗練されていない。
しかし、シンプルな機能で、翻訳の精度も高い。日本人向けに作られているこんなアプリが無料で使えるのなら、ポケトークはもう売れないでしょうね。総務省がやってるんだから、もっと宣伝したらいいのにもったいない。アマゾンやGoogleみたいにAPIを公開したらいいと思うけど、やらないだろうなあ。
VoiceTraアプリの使い方
アプリで日本語から英語への翻訳をする流れはこんな感じです。なんで右から左なんですかね?
真ん中のマイクボタンを押す。
音声入力します。
翻訳結果が表示されます。音声ボタンを押すと音声が流れます。
- 音声入力の精度も高い。
- 翻訳の精度も高い。
- 翻訳スピードも速い。
一度入力した文字を編集したり、最初から文字入力することもできます。このアプリが面白いのは、翻訳した文章をもう一度翻訳しているんです。これはめちゃいい機能ですよね。
「翻訳結果」を、もう一度自分の言語に翻訳しなおした「逆翻訳結果」が表示されます。
https://voicetra.nict.go.jp/feature.html
「入力した文」と見比べると、意図が正しく伝わっているか確認できて安心です。
でも、すぐに他のアプリがこの機能を取り入れちゃうでしょうね。Google翻訳でも同じことをやってみたけど、このアプリのほうが若干体感が速い気がします。
残念なのは、UI…。いい技術を持っていても、ブランディングや広報活動が弱いと、宣伝に力を入れている人たちに負けてしまう。どんな業界でも同じ。本当にもったいないけど、日本の現実な気がします。技術者の下ではなく、上にデザイナーを入れてください。せめてフラットに!
海外旅行にピッタリのVoiceTra
この翻訳アプリは海外旅行にピッタリです。これで旅行は対応できるだろうし、日本でインバウンドビジネスしている人も対応できそうです。
NICTのYouTubeチャンネルに、VoiceTraの紹介動画がありました。ショッピング、病院、駅、ホテル、寿司屋での使用例が紹介されていました。
海外旅行に便利な翻訳アプリ。このVoiceTraは英語学習にも使えると思います。いろんな使い方を模索していきたいと思います。
NICTは、National Institute of Information and Communications Technologyの略。国立研究開発法人情報通信研究機構。総務省所管の国立研究開発法人