長崎に行ったとき、「ちゃんぽんで有名だから、絶対食べて!」と言われて、四海樓(しかいろう)に行った。明治32年創業、ちゃんぽん・皿うどん発祥の店。ラーメンもちゃんぽんも普段ほとんど食べないけど、地元の料理を食べるのが好きなので行ってみた。
中華料理 四海樓の長崎ちゃんぽん
四海樓は「中国!」って感じの立派な建物。


レストランフロアの5階に上がると、店内は壁一面がガラスになっていて、長崎の夜景が綺麗でした。

メニューはいろいろあったけど、ちゃんぽんを注文(1430円)。

じんわりおいしい。魚介の味がしっかりきいたスープは上品。鶏ガラと豚骨に魚介を入れてるんですね。麺はやや太めで、ツルッとしている。好みの麺とは違ったけど、これはこれでおいしい。このスープなら、細麺より太めの麺のほうが合うのかもしれない。キャベツがたっぷり入っていて、薄いかまぼこ、えびやタコも入っている。
ただ、今まで食べたちゃんぽんと何が違うのかは、正直よく分からない。野菜たっぷりのラーメンとは、何が違うんだろう?
創業者である陳平順は、1892年(明治25年)に当時の清国福建省から来日し、反物の行商を行っていた。日清戦争で多くの仲間が帰国する中、長崎に留まり続け、1899年(明治32年)に旅館兼飲食店「四海樓」を創業。店名は、世界・天下を表す「四海」より、「世界中が平和であってほしい」という願いから命名されたという。
https://ja.wikipedia.org/wiki/四海樓_(中華料理店)
しかし、ちゃんぽん発祥のお店で食べられて満足。
ちゃんぽんの歴史が面白い
卓上のメニューには、ちゃんぽんの歴史について説明があった。

福建出身の中国人が、中国人留学生のために、安くて栄養のある料理を作ろうとしたのが、ちゃんぽんの始まりでした。
ちゃんぽんミュージアムでルーツが福建と知った
建物の2階にはちゃんぽんミュージアムがあって、ちゃんぽんの名前の由来、ちゃんぽんのルーツ、皿うどんのルーツなどが解説されていた。これが面白かった。



もともと支那うどんと呼ばれていて、大正時代に、ちゃんぽんと呼ばれるようになって、福建料理の「湯肉絲麺(タンロースーメン)」がルーツと書かれていました。
東南アジアに行くと、ホッケンという言葉をよく聞きます。福建料理の影響が残っているのは日本だけではないんです。マレーシアには、福建麺(ホッケンミー)という麺料理があります。地域によって「黒い炒め麺」や「赤い海老スープ麺」みたいに、異なる料理に進化していて、ペナンの福建麺は海老のだしが効いたスープ麺です。
フィリピンにも、ルンピア(春巻き)やマミ(ラーメン)やパンシット(麺料理)など、福建料理の影響を受けた料理があります。パンシットという言葉も福建語に由来します。
「ちゃんぽん」の語源には、中国の福建語で「ご飯を食べる」を意味する「吃飯(シャポン)」に由来するという説が書かれていたけど、マレー語の「campur(チャンプル)」には「混ぜる」「混ざる」という意味があります。沖縄の「ゴーヤチャンプルー」も、ゴーヤなどの具材を混ぜて炒める料理。こうして見ていくと、東南アジアの料理名は共通点が多い。
福建は昔から海上交易が盛んで、特にフィリピンを含む東南アジアには福建出身者が数多く移住し、商売をしながら暮らしてきました。そして、人の移動とともに料理や食文化も海を渡り、それぞれの土地の食文化と融合していったんですね。
ちゃんぽんを食べながら、長崎とフィリピンが福建を通じてつながっていることを知りました。ルーツは同じでも、国よって全然違う麺類に進化しているのが面白い。福建料理が食べたいです。
フィリピンの食文化を研究しているので、興味ある方はこちらもどうぞ





















