【愛知】犬山城｜現存天守12城の国宝、まさかの個人所有

名古屋の犬山城に行ってきました！「現存12天守」のひとつで、天守が国宝に指定されている全国5城のうちの一つ。その犬山城がまさかの「個人所有」で、しかも国宝というのにビックリ。

1 犬山城の歴史
2 丘の上に建つ平山城

犬山城の歴史

歴史を調べてみると面白い。

築城は1537年、織田信長の叔父・織田信康によるもの。木曽川を見下ろすこの場所は、美濃と尾張の国境を見張る要所でした。戦国時代には織田家、豊臣家、徳川家などが奪い合い、「小牧・長久手の戦い」でも重要な拠点となりました。

この「小牧・長久手の戦い」は歴史の授業で習ったけど難しい。織田信長の死後、天下をめぐる主導権争いで、豊臣秀吉と、織田信雄・徳川家康の連合軍が激突。秀吉方の池田恒興が木曽川側から攻めて犬山城を落としたけど、「長久手の戦い」で戦死。戦いは家康の勝利に終わりました。秀吉に勝ったんです。しかし、秀吉は織田信雄と交渉して、豊臣秀吉と徳川家康の和睦によって戦は終結したんです。戦国時代は岐阜周辺でバチバチに戦っていたんでしょうね。

江戸時代の「一国一城令」では存続を許されたけど、明治の「廃藩置県」と「廃城令」で、天守以外の建物は取り壊されて、いったんは県の所有となった。ところが、1891年の濃尾地震で天守が半壊。廃城の話も出たけど、城下の人々の「犬山城を残したい！」という嘆願により、愛知県は成瀬家に修復を条件として無償で払い下げた。無償とはいえ、その修復費は当時で約4500万円相当。以後、「個人所有の城」であり、「個人所有の国宝」として知られるようになったんです。

その後、2004年に公益財団法人犬山城白帝文庫に所有権が移り、理事長は歴代城主の血を引く成瀬淳子さん。犬山城白帝文庫では今も文化イベントなどが行われているようです。

拝領400年。成瀬家にとって家族のようにかけがえのない城。「今日は犬山城、機嫌が良さそうです」。満開の桜の下、お城を背景に笑顔を見せながらそう呟いたのが、成瀬家の12代目城主の長女であり、犬山城の財団法人化を果たした成瀬淳子さん。
https://meguri-japan.com/conversations/20250703_6402/

丘の上に建つ平山城

三連休の最終日、お昼ごろに行ったら80分待ち。チケットを買って行列に並び、少しずつ進みました。犬山城は木曽川沿い、高さ約88mの丘の上に建つ平山城。

現存する天守閣は12城。そのうち国宝の天守は姫路城、松本城、彦根城、犬山城、松江城の5城。これらを総称して「国宝五城」というけど、現存天守はどこも似ています。昔のまま残っているので不便さもリアル。階段はとても急で、登るのが大変。「女性はスカートやめとけ！」という口コミが多いのも納得。冬はかなり寒そうです。冬の松江城も寒かった。