出雲に旅行で行ったとき、松江城に行きました。1月は雪が降っていてめちゃくちゃ寒かった。
江戸時代初期に築城された松江城
松江城は、江戸時代初期の1607年に、松平直政によって建てられました。松平直政は、関ヶ原の戦いで功績を上げたので、出雲(現在の島根県)を治めることになって、それで支配拠点として松江城を作ったんです。
江戸時代に徳川家の支配体制が確立し、各地で新たに城が建てられました。大阪城(1603年)、名古屋城(1612年)、熊本城(1607年)。松江城(1607年)もその一環で築城されました。
1630年代になると、徳川幕府は「一国一城令」という政策をして、城の新規建設や既存の城の修理を制限しました。各大名が拠点を整備したあとは、それ以上はダメ!としたわけです。
国宝5城の松江城
松江城は島根県松江市にある城、日本には現存する天守閣は12しかなくて、日本の12天守のひとつ。2015年には国宝に指定されています。国宝になっている天守閣は5つ。松江城、姫路城、彦根城、犬山城、松本城で国宝5城。
明治時代になると、政府は廃城令(1873年)を出し、城を取り壊しました。松江城も取り壊しの対象となりましたが、松江の人々が城の価値を守ろうと努力した結果、完全には壊されず、一部が残りました。だから、松江城はほぼオリジナルの状態で残っています。20世紀に入って、重要文化財や国宝としてその価値が認められて、現在も保存されています。
ということで松江城は貴重なんです。
現存12天守 国宝5城
松江城では「祈祷札」を見て!
松江城の入場料は堀川めぐりのチケットを見せたら2割引。540円でした。
松江城がいつ建てられたのかは、長い間わかっていませんでした。しかし、2012年に松江神社で2枚の「祈祷札(きとうふだ)」が発見されました。この札には「慶長16年」(西暦1611年)と記されていて、松江城の完成を祝う祈祷で使われたものと推測されています。それで、1611年が松江城の完成年であると考えられるようになったんです。
その後、2014年の調査で、松江城の柱に残る釘跡とこの「祈祷札」にある釘痕が一致していることが確認されました。この発見と調査結果を受けて、2015年に松江城は国宝に指定されました。
松江城を訪れる際は、この歴史的な「祈祷札」をぜひご覧ください。現在は井戸の横に展示されています。悲しいことに、写真が手ブレしてました(涙)。

古い鯱

この時期はみんなが城を作るものだから木が足りなかったそうです。だから、柱をツギハギしているのが特徴だそうです。

階段

ここから鉄砲を撃つわけです。

天守最上階は5階。天狗の間。松江の町を見渡せる。

見晴らしはよかったけど寒かった。雪が降ってました。

5階には国宝指定書の写しがある。原本は松江歴史館に収蔵されています。
久々に城に入ったけど、5階まである松江城はめちゃくちゃ守りが強そうでした。こんな城に引きこもられたら落とすの無理だと思う。だけど、引きこもっている側も大変そうです。城に引き込まれたらジッとして兵糧攻めですね。
注意点は、冬はめちゃくちゃ寒いことです。城に入るときに靴を脱ぐんですが、1月に行ったので寒い。冬に行くなら分厚い靴下か、足のホッカイロを持っていくとよいと思います。
歴史リアル謎解きゲーム リアル・ニンジャ 潜入
リアルニンジャという謎解きがありました。1000円。だけど、あまりに寒くて断念。

VRアプリもダウンロード容量が大きすぎてダウンロードできず断念。もうちょっと頑張って欲しい。
帰ってから知りましたが、「まつえ時代案内人と巡る登閣ツアー」というのがあるそうです。しかし、出雲大社もそうですが、ガイドは週末だけなんですよね。ガイド付きのほうが絶対楽しめると思うので、ダメ元で問い合わせしたらよかったです。寒くない時期にまた行きたい。ブラタモリを読んでから行くのがオススメです。
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